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外務省に告ぐ

佐藤優/著

1,760円(税込)

発売日:2011/10/18

  • 書籍

イジメ、セクハラ、不倫、不正蓄財、汚職――。外交の中枢を蝕む病根を暴く。

敗北を続ける日本外交。北方領土問題解決は遠のき、空母を建造し軍事的膨張を続ける中国には打つ手もない。さらに、東日本大震災で国力が弱った日本に追い打ちをかけるような中国、ロシア、韓国による対日包囲網の形成すら危倶される中、腐敗した外交当局を叩き直す以外に外交再生の道はない。佐藤優がその処方箋を熱く論じる。

目次
まえがき “surprisingly”
第1章 外交敗戦――北方領土はなぜ失われたのか?
ロシアにもなめられ、北方領土を失う日
モスクワ空港爆弾テロが及ぼす北方領土交渉への影響
ロシアが私を攻めてきた!
池田大作・ゴルバチョフ会談の謎解き
ウィキリークスが日本に仕掛けたインテリジェンス戦争
第2章 民主党はなぜ官僚に敗れたのか?
政権交代で生き残りに蠢く外務官僚たち
小鳩政権崩壊の真実
なぜ日本はかくも弱くなったのか
第3章 「外務省」という病
童貞外交官の罪と罰
外交特権を濫用した蓄財の天才たち
自殺者、幽霊、伏魔殿
セクハラ、パワハラ
空飛ぶ密輸便
外務官僚の語学力
第4章 「国家の罠」その後
ムネオ詣でを始めた外務官僚たち
小沢一郎秘書逮捕と政権交代の恐怖
あえて特捜検察を擁護する
特別対談 元特捜部長VS.佐藤優
特別対談 鈴木宗男VS.佐藤優
第5章 「機密費」をめぐる最終戦争
機密費
特別対談 元警視庁捜査2課刑事・萩生田勝VS.佐藤優
宗男VS.平野官房長官、機密費をめぐる最終戦争
第6章 沖縄への想い
実は決断の専門家、鳩山研究論文で読み解く総理の実像
密約問題の全舞台裏
亡き母にとっての沖縄と日本
あとがき 顕在化した中国の脅威に立ち向かえる「外交力」を再生せよ

書誌情報

読み仮名 ガイムショウニツグ
雑誌から生まれた本 新潮45から生まれた本
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-475205-8
C-CODE 0095
ジャンル 政治
定価 1,760円

著者プロフィール

佐藤優

サトウ・マサル

1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『神学の思考―キリスト教とは何か』『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、『それからの帝国』など膨大で、共著も数多い。2020年、その旺盛で広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。

判型違い(文庫)

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