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「孤独はわたしそのもの。孤独に動かされてわたしは書いてきた」――ジュンパ・ラヒリ。

わたしのいるところ

ジュンパ・ラヒリ/著 、中嶋浩郎/訳

1,836円(税込)

本の仕様

発売日:2019/08/23

読み仮名 ワタシノイルトコロ
シリーズ名 新潮クレスト・ブックス
装幀 yasuko oki/Photograph、Roonee/Photograph、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 166ページ
ISBN 978-4-10-590159-2
C-CODE 0397
ジャンル 文学・評論
定価 1,836円

歩道で、仕事場で、本屋で、バルコニーで、ベッドで、海で、文房具店で、彼の家で、駅で……。ローマと思しき町に暮らす45歳の独身女性、身になじんだ彼女の居場所とそれぞれの場所にちりばめられた彼女の孤独、その旅立ちの物語。大好評のエッセイ『べつの言葉で』につづく、イタリア語による初の長篇小説。

著者プロフィール

ジュンパ・ラヒリ Lahiri,Jhumpa

1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。2歳で渡米。大学、大学院を経て、1999年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞、同作収録の『停電の夜に』でピュリツァー賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞ほか受賞。2003年、長篇小説『その名にちなんで』発表。2008年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。2013年、長篇小説『低地』を発表。家族とともにイタリアに移住し、2015年、イタリア語によるエッセイ『ベつの言葉で』を発表。『わたしのいるところ』は初のイタリア語による長篇小説。

中嶋浩郎 ナカジマ・ヒロオ

1951年、松本生まれ。東京大学教育学部卒業。フィレンツェ大学留学。フィレンツェ大学講師を経て2019年8月現在広島在住。著書に『フィレンツェ、職人通り』『図説 メディチ家』、訳書にジュンパ・ラヒリ『べつの言葉で』、ミレーナ・アグス『祖母の手帖』、『ルネサンスの画家ポントルモの日記』、ステファノ・ベンニ『聖女チェレステ団の悪童』など。

短評

▼Tsumura Kikuko 津村記久子
人間の最小単位のような四十代女性の一人暮らしの淡々とした細部。しかしそこには、読む者に「これこそが自分の知りたかったことだ」と思わせる密度と厚さがある。彼女の心の有りようの輪郭が浮かび上がる様子には、他者を知ることの根本的な喜びがある。両親との精神的な距離に影響され、人と関わりつつも孤独な彼女の内面の旅は、橋の上で行き交う人々のあずかり知れない人生の一片でもある。平坦さの中にはむなしさが影を差すが喜びも過ぎる。経てきた時間の傷は消えないけれど、最後には確かに恩寵の兆しが見える。

▼Il Libraio イル・リブライオ誌
落胆と充足、根を下ろすこととよそ者であること。ラヒリのテーマはこの作品で頂点に達した。主人公の女性が暮らし、魅了されている町は、生活の生き生きとした背景であり、特別な話し相手のようだ。季節が移ろう一年のあいだに、彼女に「覚醒」が訪れる。これは、ラヒリが境界を越え、新しい文学言語に自分を移植したいと願って書いた、イタリア語による初の長篇である。

▼La Repubblica ラ・レプッブリカ紙
ラヒリが新しい言語で書いたこの小説では、何も起こらないにもかかわらず、あらゆることが起こっている。

▼Paese Sera パエーゼ・セーラ紙
強烈なできごとで読者をつかむのは易しい。文学においてより困難なのは、取るに足らない生活の側面を描写することで、ラヒリは本書でそれをやり遂げた。

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