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アッシジのサン・フランチェスコ聖堂は、中世最大のアートプロジェクトだった!

イタリア古寺巡礼 フィレンツェ→アッシジ

金沢百枝/著 、小澤実/著

1,728円(税込)

本の仕様

発売日:2011/09/27

読み仮名 イタリアコジジュンレイフィレンツェアッシジ
シリーズ名 とんぼの本
発行形態 書籍
判型 B5判変型
頁数 126ページ
ISBN 978-4-10-602223-4
C-CODE 0326
ジャンル 宗教
定価 1,728円

フィレンツェでいちばん眺めのよい聖堂は? ピサの斜塔はいつ傾いた? シエナはなぜ「聖母の町」なのか? 世界遺産から知られざる美しい村まで、トスカナ地方の教会をめぐり、郷土料理を味わったあとは、心洗われるアッシジの丘へ――中世ヨーロッパの美術と歴史を案内する好評シリーズ2作目。キリスト教美術ってなんだろう?

著者プロフィール

金沢百枝 カナザワ・モモエ

1968年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。理学博士・学術博士。現在、東海大学文学部ヨーロッパ文明学科教授。西洋中世美術、主にロマネスク美術を研究している。2011年、島田謹二記念学藝賞を受賞。著書に『ロマネスクの宇宙―ジローナの《天地創造の刺繍布》を読む』(東京大学出版会)、共著に『イタリア古寺巡礼―ミラノ→ヴェネツィア―』『イタリア古寺巡礼―フィレンツェ→アッシジ―』『イタリア古寺巡礼―シチリア→ナポリ―」(新潮社)がある。

小澤実 オザワ・ミノル

歴史家。立教大学文学部史学科准教授。西洋中世史を研究。1973年愛媛県生れ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。共著に『ヨーロッパの中世3 辺境のダイナミズム』(岩波書店)、『イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア』『イタリア古寺巡礼 フィレンツェ→アッシジ』(ともに新潮社とんぼの本)。

目次

はじめに
中世を照らした光

フィレンツェ Firenze
眺めのよい聖堂
サン・ミニアート・アル・モンテ修道院聖堂

ロメーナ Romena
ロマネスク日和
サン・ピエトロ教区聖堂

ピサ Pisa
奇蹟の広場
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂

シエナ Siena
聖母に護られた町
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂

モンタルチーノ Montalcino
簡素な楽園
サンタンティモ修道院聖堂

マッサ・マリッティマ Massa Marittima
アヒルと魔女
サン・チェルボーネ大聖堂

アンコーナ Ancona
東方の香り
サンタ・マリア修道院聖堂

ジェンガ Genga
かくれ里の名作
サン・ヴィットーレ・アッレ・キウーゼ修道院聖堂

フェレンティッロ Ferentillo
のどかな渓谷
サン・ピエトロ・ イン・ヴァッレ修道院聖堂

アッシジ Assisi
心洗われる中世美術の宝庫
サン・フランチェスコ聖堂

旅先で食べるなら
1 フィレンツェ
2 シエナ
3 マルケ地方
4 ウンブリア地方

中世の聖堂を知るために
地図
年表

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担当編集者のひとこと

イタリア古寺巡礼 フィレンツェ→アッシジ

 この本は、中世ヨーロッパの美術と歴史を案内する「古寺巡礼」シリーズの2冊目です。昨年刊行した1冊目は、ミラノやヴェネツィア、ラヴェンナなど、北イタリアをまわりましたが、今回は中部イタリア。トスカナ、マルケ、ウンブリアの3地方に残る、10の中世聖堂を訪ねました。詩人ダンテ、画家ジョット、そして聖フランチェスコという、イタリア史に輝く偉大な3人は、いずれもこの時代、この地域で活躍しました。〈中部イタリアは、中世ヨーロッパ世界全体を照らす光を生み出す地域でもありました〉(小澤実)
 取材は今年(2011年)の3月です。昨年と同じく、著者の金沢さん、小澤さん、コーディネイターの粉川さん(フードライターで、今回は料理のコラムを書いていただいています)と、車で2週間ほどの旅でした。取材を始めて2日目にあの震災が起きて、その映像はイタリアでも繰返し流れました。それからはどの教会を訪ねても、神父、修道士、堂守のみなさんが、まずこちらの眼を見つめて、手を握り、祈りを捧げてくれたのが、強く印象に残っています。
 以下は、本書からの引用と、掲載図版のいくつかです。

〈「古代復興」という考え方はけっしてルネサンス期に特有の概念ではありません。中世人も、古代ローマに憧れを抱き、彼らなりの方法で「ローマ風」の建築や美術をめざしました〉(P19/フィレンツェ)

〈塔は1173年、海戦の勝利を記念して建てられました。町の威信をかけた普請ですから、建設途中で傾いたのは大誤算。原因は地盤です〉(P38/ピサ)

〈メディチ家の治世の頃(16世紀)は、8月10日の聖ロレンツォの祝日に、なんと市民にステーキを振舞っていたそうです〉(P42/フィレンツェ)

〈アルプス以北では一世を風靡したゴシック建築も、イタリアでは流行りませんでした。シエナは例外です〉(P50/シエナ)

〈トスカナの代表的風景として世界遺産にも登録されていますが、これは、中世以来、森の伐採、開墾、土壌改良など、「善政」によってつくりあげられた景色なのです〉(P65/モンタルチーノ)

〈描かれた木には、25の男性器がたわわに実っています。女たちは収穫中〉(P74/マッサ・マリッティマ)

〈山の幸の代表は「ウサギのポルケッタ」。ポルケッタの語源は「ポルコ=豚」。本来は豚に香草を詰めて丸焼きにする中部イタリアの伝統料理ですが、マルケではウサギでも作ります〉(P94/マルケ地方)

〈しかし「カノッサの屈辱」以後、皇帝と教皇の対立は緩和されるどころか、激化の一途をたどった〉(P105/フェレンティッロ)

〈こんな冗談があります。「聖フランチェスコが墓から起きてきて、豪華な聖堂を見たらどう思うか」。卒倒するに違いないと言うひともいますが、私はそうは思いません〉(P120/アッシジ)

2011/09/27

掲載図版抜粋

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ロメーナ、サン・ピエトロ教区聖堂で。
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グロピナ、サン・ピエトロ教区聖堂の柱頭彫刻。12世紀後半
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アッシジ、サン・フランチェスコ修道院の食堂。昼食の準備中。

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