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「蒲団」の時代─自然主義とは何だったのか─

木村洋/著

1,980円(税込)

発売日:2026/04/22

  • 書籍
  • 電子書籍あり

「能力主義」と「旧道徳」に戦いを挑んだ明治の文学者たち!

田山花袋に代表される「自然主義」は、富国強兵と立身出世の時代に、厭世・煩悶・性欲・虚無などの人間の暗部をあるがままに描いた。これまで「非社会的な文学」と批判を集めてきたこの企てが、じつは窒息寸前の社会を再生した一大精神運動だったことを、本書は膨大な文献調査から明らかにする。誰も知らなかった文学史!

目次

はじめに

第一章 父と子の劇場──一八九三~一九〇六年
ー 明治日本の分断
二 不健全なる北村透谷
三 高山樗牛のニーチェ主義
四 藤村操の自殺と綱島梁川

第二章 不思議なる宇宙──一九〇六年
ー 厭世自殺の馬鹿青年
二 国木田独歩『独歩集』『運命』
三 島崎藤村『破戒』

第三章 野獣と悪魔──一九〇七年
ー 田山花袋「蒲団」
二 正宗白鳥と真山青果
三 評論の自然主義

第四章 文士の天下──一九〇八年
ー 発禁問題
二 博文館、『中央公論』、新潮社
三 偉人化する文学者

第五章 真摯に告白せよ──一九〇九~一〇年
一 告白小説の流行
二 前進する個人主義
三 自然主義対政府

第六章 破壊の後で──一九一〇年代
ー 自然主義の円熟
二 古いせがれと新しい悴
三 文化と共同体

あとがき

書誌情報

読み仮名 フトンノジダイシゼンシュギトハナンダッタノカ
シリーズ名 新潮選書
装幀 駒井哲郎/シンボルマーク、新潮社装幀室/装幀
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-603944-7
C-CODE 0391
ジャンル 評論・文学研究、ノンフィクション
定価 1,980円
電子書籍 価格 1,980円
電子書籍 配信開始日 2026/04/22

著者プロフィール

木村洋

キムラ・ヒロシ

1981年、兵庫県生まれ。高校時代に丸谷才一の本に出会い、文学研究に興味を抱く。2010年、神戸大学大学院人文学研究科博士後期課程修了。熊本県立大学文学部准教授などを経て、上智大学文学部教授。博士(文学)。専門は日本近代文学。著書に『文学熱の時代──慷慨から煩悶へ』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞)、『変革する文体──もう一つの明治文学史』(名古屋大学出版会)。

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