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ウクライナ戦争の軍事分析

秦郁彦/著

902円(税込)

発売日:2023/06/19

  • 新書
  • 電子書籍あり

「プーチンの戦争」、野望と誤算の全貌。作戦・兵器・補給・情報。軍事史研究の第一人者が読み解く!

2022年2月、ロシアは空と陸から一斉にウクライナへの侵攻を開始した。双方の軍事力を比べれば短期で決着という予想に反し、ウクライナが猛反撃。泥濘の中、狙い撃ちされる戦車の列、首都にとどまる大統領と国民の高い士気――ミサイルにドローン、圧倒的な火力で迫るロシア軍に対し、欧米の軍事支援を受けるウクライナ軍との攻防は一進一退。長期化の様相を見せるなか、現代史研究の第一人者が鋭く読み解く。

目次
第一章 「プーチンの戦争」が始まった
挫折した空挺進攻/「私は首都にふみとどまる」/泥将軍と渋滞の車列/首都正面から退散したロシア軍
◆コラム◆七二時間目の岐路
第二章 前史――九世紀から二一世紀まで
冷戦終結とソ連解体のサプライズ/クリミア併合の早業/ドンバス戦争の八年/プーチン対バイデン/ロシア軍の組織と敗因/BTGとハイブリッド戦略
◆コラム◆「さっさと逃げるは……」
第三章 東部・南部ウクライナの争奪
ドンバスへの転進/ドネツ川岸の戦い/南部戦線の攻防/ウ軍反転攻勢の勝利/ロシアの四州併合と追加動員/ヘルソン撤退と「戦略爆撃」
◆コラム◆「軍事的敗北と破産は突然やってくる」
第四章 ウクライナ戦争の諸相
航空戦と空挺/海上戦/「丸見え」の情報戦/兵器と技術(上)――戦車と重砲/兵器と技術(下)――ミサイルと無人機/ウクライナ援助の波/制裁と戦争犯罪と避難民
◆コラム◆「キーウの亡霊」伝説
◆コラム◆戦車の時代は去ったのか?
◆コラム◆あるドローン情報小隊の活動
◆コラム◆使い捨てカイロを支援
第五章 最近の戦局と展望
膠着した塹壕戦の春/今後の戦局とシナリオ/平和への道程は
◆コラム◆ブフレダルの戦い
◆コラム◆ゼレンスキー(コメディアン)対プーチン(スパイ)
あとがき
ウクライナ戦争の主要な戦闘
ウクライナ戦争略年譜
主要参考文献

書誌情報

読み仮名 ウクライナセンソウノグンジブンセキ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-611000-9
C-CODE 0231
整理番号 1000
ジャンル 政治、思想・社会
定価 902円
電子書籍 価格 902円
電子書籍 配信開始日 2023/06/19

著者プロフィール

秦郁彦

ハタ・イクヒコ

1932(昭和7)年山口県生まれ。現代史家。第二次大戦を中心とする日本軍事史が専門。東京大学法学部卒。防衛大学校、プリンストン大学、拓殖大学、千葉大学、日本大学などで教鞭をとる。『陰謀史観』『慰安婦と戦場の性』『明と暗のノモンハン戦史』など著書多数。

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