［巻頭特集］〈2023年版〉ちょっと古いクルマ探検隊！

2023年版、ちょっと古いクルマ探検隊！

　いま、クルマ好きの間で大注目の“ちょっと古いクルマ”。その理由は大きくふたつあるように思います。ひとつめは、100年に一度の大変革といわれる時代にあって、まもなく内燃機関のクルマはすべて電気自動車にとって代わられるかもしれないという危機感。そうなる前に長年親しんできた内燃機関のクルマをもう一度じっくりと味わい尽くしておきたいという気持ちは、クルマ好きなら誰しもが抱いているはずです。そしてもうひとつは、たとえすべてが電気自動車になるわけではないとしても、自動運転に象徴されるようにクルマの中にすごい勢いで電子制御技術が入り込み、いつの間にか自分で操っているという感覚がどんどん希薄になりつつあることへの焦燥感。ここにきて、マニュアル・シフトのスポーツカーが中古市場で大人気になっているのは、間違いなくその表れのひとつでしょう。さて、ENGINEの新定番となった“ちょっと古いクルマ”特集。その2023年版をお届けします。

ENGINE編集長　村上 政