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【特集】のぞく、訪ねる、くつろぐ 愛でたい本棚

芸術新潮 2026年1月号

(毎月25日発売)

1,700円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/12/25

発売日 2025/12/25
JANコード 4912033050166
定価 1,700円(税込)
●目 次

【特集】のぞく、訪ねる、くつろぐ 愛でたい本棚

理想の本棚と
本についての本について

対談 九段理江×三宅香帆


【のぞく】
クリエイターの本棚

ライバルたちが並ぶ棚
杉本博司

疾風怒濤書界へようこそ
風間サチコ

格納される過去・現在・未来
諏訪敦

9人に聞きました
「私と本棚」
髙田安規子・政子/池澤春菜/内田鋼一/小原晩/金川晋吾/川瀬慈/藤村龍至/丸山薫


【訪ねる】
わざわざいきたい
進化する図書館

ルネサンスから現代まで
図書館が映し出す
本と人との関係
対談 平田晃久×染谷拓郎

日本最大の超巨大書庫へ!
国立国会図書館 東京本館巡礼記
文・絵 宮沢 洋


【くつろぐ】
時間泥棒にご用心!?
ゆっくり本と出会う場所

Book Hotels / Book Cafés / Bookstores

01 Book Hotels
宿泊者のためのスペシャルな本棚
箱根本箱/IN THE LIBRARY hotel and books TOKOROZAWA

02 Book Cafés
ニューフェイスから個性派まで
東京ブックカフェガイド
The Library Lounge/眞踏珈琲店/plateau books/さいとう読書室/in the LIBRARY/あんず文庫

03 Bookstores
買いたくなる、読みたくなる
本屋さんの棚のつくり方
Title/magmabooks

目利きたちのイチ推し本


◆ Art News exhibition ◆

戦時下の子ども百態

日本タイル史の背景を彩る
胸アツの“ブロマンス”
山内逸三×藤井厚二
文 加藤郁美

◆ Art News New Open ◆

フィラデルフィアに開館
庭の中でカルダーを愛でる美術館
文 保坂健二朗

  • ◆ Review ◆
  • 清水裕貴「 オランダ×千葉 撮る、物語る―サラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴」より
  • 唐仁原希
  • マリーナ・ぺレス・シマオ
  • 岡田美佳「 刺繍―針がすくいだす世界」より

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈105〉
ブシュロン

とんぼの手帖〈25〉
歌麿と豊臣

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈137〉
文 堀江敏幸

シティ・ポップ・アート〈3〉
山下達郎のジャケット・アート
文 吉村栄一

ウホッ! いいアート〈6〉
ピカソのミノタウロス
──ホモエロティックの探求
文 入江敦彦

千住 博の
知となり肉となり〈30〉
新春特別対談
お相手 藤原誠様
人間力を高める美術教育の可能性

山下裕二の
新・今月の隠し球〈46〉
樋渡賢(下)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈34〉
森川葵さん

◇ PICK UP ◇

  • movie 佐々木敦
  • book 諏訪 敦
  • recommend 編集部のおすすめ!
  • ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈65〉
    小田原のどか
  • exhibition 全国展覧会情報
  • ART CAFÉ SPECIAL
  • ART CAFÉ
  • GALLERY'S PLAZA
  • 次号予告

▼芸術新潮特別企画

東京美術倶楽部はアートのひみつ基地〈1〉
文化行政と美術界の連携がひらく未来
特別対談 都倉俊一×中村純

誌上ガイドツアーで振り返る東美 Art Fair 2025

アートとお金のはなし〈7〉 文・徳光健治
supported by GMOクリック証券

倉貫徹
石と響きあい、石と共に描く〈3〉

連載 美に魅せられて
アジア文化芸術協会〈70〉
興福寺《維摩居士坐像》

異端児・和田泰治会長が拓いた「ドーバー洋酒貿易」躍進への道

最新号PICK UP

九段理江氏と三宅香帆氏
二人の共通点とは

 今回が初対面だった九段氏と三宅氏。けれどじつは、九段氏は以前から三宅氏をひそかに「同志」だと思っていたそうです。対談が始まるやいなや、九段氏が「今日はこれだけは伝えたい!」と切り出したのは、働いていると本が読めない——その事実に気づいた高校時代のアルバイト経験でした。

 この問題について真正面から論じ、世に一石を投じたのが2024年刊の三宅氏のベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)であるわけですが、この日あきらかになった二人の共通点は、二人とも本を読むために会社勤めを辞めた経験をもっている、つまり、本を読むことを最優先に人生を選択してきたということでした。

 九段氏は、「というわけで、この問題意識については自分も昔から持ち続けていたんですよ」とふふふと笑いつつ、「でも、そんなことを今の時代に口に出していいのかとずっとモヤモヤしていて。この本が出たときはよくぞ言ってくれた!と本当にうれしかったんです」と感謝の気持ちを述べられたのでした。

 そんなやりとりから始まった今回の対談。編集部が出したお題は、「理想の本棚」と「本が出てくるおすすめの本」のふたつです。前者では自身の本棚も交えた本棚談義を、後者ではそれぞれ6冊ずつのおすすめ本を挙げていただきました。本から広がる本の世界は、まるで底なし沼のよう。二人の“読書狂”ぶりが存分に発揮された、またとないブックガイドにもなっています。

この号の誌面

編集長から

夢の本棚と
2026年に読むべき最新読書案内

 新年号の特集は、芥川賞作家の九段理江さんと文芸評論家の三宅香帆さんの対談で幕を開けます。初対面のお二人ですが、本を読むことを最優先に人生を選択してきた“読書狂”という共通点があるのです。特集は「のぞく、訪ねる、くつろぐ 愛でたい本棚」。理想の本棚や本をテーマにした本について語り合う巻頭対談のあとは、いずれ劣らぬツワモノ美術家の書斎をのぞき、居心地のよいブックカフェを訪ね、次々にオープンするブックホテルのくつろぎの空間を堪能します。
 デジタル化の波がもたらした出版不況により、「町の本屋さん」が次々と姿を消していった一方で、取次が少額取引にも対応するようになったことが、いわゆる「独立系書店」の開店を後押しするといった現象も起きています。最も驚かされるのは、各地の公共図書館の進化のさまでしょうか。さまざまな“眺めのいい本棚”と共にお贈りする2026年に読むべきブックガイド特集を、どうぞお楽しみください。

芸術新潮編集長 高山れおな

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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。

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