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【特集】鏡リュウジの占星術でめぐる西洋美術

芸術新潮 2025年10月号

(毎月25日発売)

特別定価1,700円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/09/25

発売日 2025/09/25
JANコード 4910033051053
定価 特別定価1,700円(税込)
●目 次

【特集】鏡リュウジの占星術でめぐる西洋美術

はじめに 鏡リュウジ

これだけは知っておきたい
1 占星術を知るための7つのポイント
2 占星術と美術をめぐる年表&地図

天空の語らいI
星々に導かれたもうひとつのルネサンス美術
ゲスト 伊藤博明
1 星は生きている
2 インフルエンサーとしての惑星
3 スキファノイア宮──星辰と人間のスペクタクル
4 混交する占星術とキリスト教
5 星の庇護者、メディチ家
6 ローマ教皇たちの占星術

天空の語らいII
名画のなかの占星術
ゲスト 池上英洋
1 太陽と月、めぐる命の環
2 憂いの土星、歓びの金星
3 運命を司る星
4 天文学の夜明け、占星術の黄昏

  • COLUMN
  • 01 * ルネサンス時代のさまざまな異教秘儀とそのルーツ──伊藤博明
  • 02 * 巨匠のホロスコープを読む──鏡リュウジ
  • 03 * 占星術からカード占いへ タロットのたどった道──鏡リュウジ

鏡リュウジの12星座アート占い
Horoscope for Art Lovers


◆ 時と光の美術館DELUXE ◆

鏡リュウジが見つめるショパールの宇宙

ヴァシュロン・コンスタンタン
ルーヴル美術館との美の対話

様式美と匠の技が織りなす
ヴァン クリーフ&アーペルの革新性

ブルガリが奏でる大胆で陽気な色彩ハーモニー

グラナート・トゥルノフ
国石「チェコガーネット」をより可憐に

◆ Art News movie ◆

長澤まさみ、葛飾応為になる
Interview
長澤まさみ&松原亜実

  • ◆ Review ◆
  • 佐野ぬい
  • 内藤廣
  • Nerhol
  • ネフェリ・パパディムーリ「体を成す からだをなす ─ FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」より

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈102〉
チープサイドの財宝

とんぼの手帖〈22〉
アートと島の未来

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈135〉
文 堀江敏幸

新連載
杉全美帆子と弘中智子の
にっぽん近代美術探偵団〈1〉
五姓田一家を探れ!

ウホッ! いいアート〈4〉
ファム・ファタル
──ホモエロティックの覚醒
文 入江敦彦

千住 博の
知となり肉となり〈27〉
美術館は刺激の宝庫 1

山下裕二の
新・今月の隠し球〈44〉
松本 涼(下)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈31〉
小原 怜さん

◇ PICK UP ◇

  • movie 佐々木敦
  • book 諏訪 敦
  • recommend 編集部のおすすめ!
  • ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈63〉
    小田原のどか
  • exhibition 全国展覧会情報

ART CAFÉ
GALLERY'S PLAZA

次号予告

▼芸術新潮特別企画

時計の美を辿る〈2〉
パテック フィリップの壮麗な手仕事を読み解く
文・並木浩一

短歌と日本画、人の心につうじる想い
対談 俵 万智×松岡 歩

秋のアートスポット2025
チャータークルーズで瀬戸内アート島巡り
Ceolia II/Villa Kasashima en./直島新美術館/豊島美術館/豊島エスポワールパーク/流政之美術館

日動画廊×東京海上日動 未来展 若手支援が日本の文化をつくる

ホンモノを見極め提供する、美のエキスパート集団
「東京美術倶楽部」という存在

アートとお金のはなし〈4〉
文・徳光健治
supported by GMOクリック証券

ART SPOT Special
箱根ガラスの森美術館

最新号PICK UP

天空と美術をつないだ占星術

『ヴァールブルク著作集 別巻1 ムネモシュネ・アトラス』『占星術の文化誌』

 小誌で「今こそ図鑑!」と題した特集を組んだのは今年1月号のことでした。この中で山本貴光さんが、西洋美術を学ぶ人の必携書として挙げてくれたのが、『ヴァールブルク著作集 別巻1 ムネモシュネ・アトラス』(2012年)。同書は19世紀ドイツの美術史家アビ・ヴァールブルクが作った63枚のパネルの図像群を詳細に分析した大著で、パネル内には、占星術的図像が数多く登場します。山本さんから、人文と天文が深くリンクしていた古の話を聞きながら、占星術と美術をテーマとした特集がぼんやり頭に浮かびました。
 じつは最初に「占いと美術」のテーマを思いついたのは、それより前の2021年に、東京・浅草橋に開館した東京タロット美術館を訪れたときのことでした。展示されたミステリアスで美しいタロットカードを眺めるうちに、その歴史を含めてビジュアルで紹介したらさぞ見応えのある特集になるだろうなと思ったのです。このときショップに山積みになっていた「鏡リュウジ責任編集」と銘打った『タロットの世界』(ユリイカ臨時増刊号)を手に取り、さらにその後、鏡さんの著書『占星術の文化誌』を読み、占星術の実践家というよりは熱い研究者というべきその姿勢に感銘を受け、今回の特集のナビゲーターをお願いし、お引き受けいただけることになりました。

 本特集では強力ゲストとして、2人の専門家にもご協力いただきました。ひとりは前掲の『ムネモシュネ・アトラス』で占星術にかかわるパネルの解説を担当された伊藤博明先生、もうおひとりは、小誌ではおなじみの美術史家の池上英洋先生です。伊藤先生にはずばり、占星術的図像をご紹介いただき、池上先生にはその幅広い知見を恃み、占星術的含意がみられる名画を中心にご紹介いただきました。それぞれの視点からの、占星術と美術を巡る旅をお楽しみいただければ幸いです。

この号の誌面

編集長から

占星術がわかれば
美術はもっと面白くなる!

 芸術の始原とは何か。洞窟壁画? 縄文の土器や土偶? しかし、歌やダンスといったパフォーマティブなアートが、なんらの痕跡をとどめないまま同様に、あるいはより以上に古くから存在していたのは間違いないだろう。特集「鏡リュウジの占星術でめぐる西洋美術」の案内役を務める鏡さんは、〈遥かはじめの人たちの絵心〉を、夜空を見上げ、星々を結んで星座を描く営みのうちに想像する。そこから発達した古代世界の星の学問=占星術は、ルネサンス期に大復活。特集では、占星術が近代的な天文学にとって代わられるまでの短い期間に咲かせた、大輪の美の花々に迫った。
 日本にも熱烈な星(北斗七星)信仰の持ち主だった偉大なアーティストがいる。葛飾北斎である。北斎を永瀬正敏、娘の応為を長澤まさみが演じる映画「おーい、応為」の公開を前に、長澤さんと映画の実技指導を担当した松原亜実さんのダブルインタビューを敢行。撮影秘話の数々をうかがうことができた。

芸術新潮編集長 高山れおな

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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。

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