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81年ぶりに発見! ドイツから里帰りした原節子の「振袖」と16歳の写真帖 「新潮45」で本邦初公開

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ペルツ夫人と原節子(コンスタンツで)

1937年、日独合作映画「新しき土」公開に合わせてドイツを訪れた原節子。その時に身に着けた振袖と、各地で大歓迎を受けた16歳の新進女優の姿を収めた写真帖が、81年ぶりに里帰り。7月18日発売の「新潮45」2018年8月号で、本邦初公開されています。

 1937年年3月10日、日独合作映画「新しき土」(ドイツ版のタイトルは「侍の娘」)の公開に合わせて、かの地から招待された原節子は東京駅を出発し、鉄道と船を乗り継いでドイツのベルリンへと向かいました。そして、この地で原節子の通訳を務めたのが、東京生まれの「江戸っ子」ドロテア・ヘードヴィク・ハル・ペルツ夫人。「君が代」の編曲などで日本の近代化に寄与した音楽家エッケルトの孫にあたる人物でした。
 ペルツ夫人は、ライプツィヒ、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンなど30か所以上に及んだ訪問地すべてに同行し、若き女優を支え続けました。そして、ドイツを去る際、原節子は、自ら着用した宝尽くし総柄の振袖一着をお礼として彼女に手渡します。

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原節子がペルツ夫人に贈った振袖

 それから60年後の1997年、ペルツ夫人はこの振袖と、ドイツでの原節子の姿を記録した写真帖を、ドイツ在住の日本人女性に託します。写真帖には、ある記者会見で、この振袖を着た原節子とペルツ夫人が隣り合って映る一枚も収められています。

新潮45 2018年8月号
「新潮45」2018年8月号(7月18日発売)

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