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【特集】日本を不幸にする「朝日新聞」

新潮45 2018年8月号

(毎月18日発売)

特別定価916円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2018/07/18

発売日 2018/07/18
JANコード 4910049370889
定価 特別定価916円(税込)

【特集】日本を不幸にする「朝日新聞」
◆〈第一部〉[現地取材 徹底検証]
 放射能不安を煽って生れた
 福島「甲状腺がん災害」/上條昌史
◆〈第二部〉間違いだらけの「台湾」情勢/林彦宏
「安倍嫌い」女性編集委員の「ダメな日本語」/古谷経衡
不公平な受験を生む「天声人語」商売/八幡和郎
◆読者誘って「婚活ビジネス」か/大江舜
◆もう止めるべきだろう「夏の甲子園」/小林信也
◆「LGBT」支援の度が過ぎる/杉田水脈
〈本誌独占〉[グラビア増ページ]81年ぶりに発見! ドイツから里帰りした
原節子の「振袖」と16歳の写真帖
「セッチャンのキモノ」物語/石井妙子
目黒「5歳女児」虐待死事件「家庭」の中の地獄/水谷竹秀
【深層対談】関学大・鳥内監督、日大アメフト部を大いに叱る
鳥内秀晃 × 玉木正之
[短期集中連載 新資料発掘 原爆投下秘話]
ポツダム宣言は「事前警告」だった/有馬哲夫
【特別企画】天皇家のDNA
◆核心インタビュー
 皇統を守るには「四つの宮家」が必要である/竹田恒泰
◆皇位継承候補者は百人いてもいい
 華園、中院、高千穂家は男子が絶える――[インタビュー解説]/八幡和郎
◆「女系」から見た今上天皇/村上政俊
男が生まれにくい家系はあるか/伊藤達也

【特集】嗚呼、我ら「年齢同一性障害」
若さを重ねられる人だけの「不治の病」/萩原朔美
◆非老化の方程式「年齢同一性障害」縁起序説/榎本了壱
◆本物の老人がいない「超高齢化社会」/山口文憲
女を諦めない/村西とおる
◆死神をハイヒールで蹴っ飛ばす/デヴィ・スカルノ
◆平成三十年に私は還暦を迎えた/坪内祐三
◆日本のロボット隆盛は仏教のおかげ/平野純
◆若者はどうして渋谷に集合するのか/小田嶋隆
【短期集中連載】
マトリ 伝説の「麻薬Gメン」が明かす薬物捜査のすべて/瀬戸晴海
〈2〉「覚醒剤マーケット」日本
◆トヨタ・現場の「オヤジ」たち/野地秩嘉
〈最終回〉工長の白い帽子
◆「新冷戦」の時代/片山杜秀
〈最終回〉民主主義は自壊する
【好評連載】 ◆廃炉という仕事/稲泉連
〈5〉四号機「使用済燃料」取り出しプロジェクト(承前)
◆だからあれほど言ったのに/適菜収
〈最終回〉何を言ってもムダ
ニッポン全史/古市憲寿
〈8〉瑞穂の国の「コメ」事情
◆総理と女たち/福田和也
〈7〉高橋是清の面倒を見た日本橋芸者
◆トリロー 三木鶏郎と昭和「冗談」史/泉麻人
〈15〉メイコちゃんと「田舎のバス」
◆昭和史の人間学/保阪正康
〈28〉小夜更けぬ 町凍てぬ
◆水戸学の世界地図/片山杜秀
〈37〉万機公論と臨時独裁
◆反・幸福論/佐伯啓思
〈87〉「死」が「生」を支える思想
【歴史巨編!】プリニウス 第51回/ヤマザキマリ+とり・みき
◆[表紙イラスト]信濃八太郎
◆[扉]今月の一枚
 高円宮絢子さまご婚約
(写真 EPA=時事)
◆TOKYO2018
 中野(写真 広瀬達郎)
◆写真家は写真でかく語る/トモ・コスガ
〈8〉林秀樹「ノコギリ屋根工場」の街で耳を澄ます
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
〈20〉日本が作った「一一三番元素」
■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實

最新号PICK UP

【特集】日本を不幸にする「朝日新聞」

新聞によって、私たちは、福島で子どもの甲状腺がんが増えている、と知っている。そしてそれは福島第一原子力発電所事故の放射能の影響だと思っている。だが、本当にそうか。その報道は何かを隠して伝えられた事実の断片ではないのか。実は思いもよらぬ現実がそこにはある。福島に限らない。朝日が社会に害なす事例は多岐にわたる。朝日の体質は変わっていない。

〈本誌独占〉[グラビア増ページ]81年ぶりに発見! ドイツから里帰りした
原節子の「振袖」と16歳の写真帖

日独合作映画『新しき土』公開に合わせドイツを訪れた原節子。その時に着ていた着物が日本に戻ってきた。現地の通訳が譲り受けたものという。そしてさらにはその通訳が秘蔵していた写真も出てきた。ともに本邦初公開である。

【特別企画】天皇家のDNA

高円宮絢子さまのご婚約が決まった。また一人、女性皇族が皇籍を離れる。皇族の数は減るばかりだが、何より重大な問題は、若い男子が秋篠宮悠仁親王お一人ということである。来年、今上天皇がご退位なされば、いよいよ数の問題は深刻さを増す。いまからしかるべき対策を練っておくべきではないか。

【特集】嗚呼、我ら「年齢同一性障害」

そろそろ「年甲斐もない」という言葉がなくなるのではないか。老人なのに、老人たる意識がまったくない。自分の気持ちが実年齢と一致しない。達観とか円熟とか枯淡とか、そうした境地にどうしても辿り着かない。そうした人が増えている。現代の高齢者にいったい何が起きている?

この号の誌面

編集長から

福島を不幸にする「朝日新聞」

 朝日新聞には三か月ごとに「福島、甲状腺がん新たに○人」と、子どものがん患者増加を伝える記事が載る。県の発表を逐一伝えるものだが、いまや読者は福島で甲状腺がんが増えており、それは福島第一原子力発電所の事故が原因だと思っている。だが、本当にそうなのか。その報道は何かを隠して報じられた事実の断片ではないのか。
 特集「日本を不幸にする『朝日新聞』」の上條昌史氏のルポ「放射能不安を煽って生れた福島『甲状腺がん災害』」は衝撃作である。福島の「甲状腺検査」は「過剰診断」であり、それに基づく「過剰診療」で子どもたちが必要のない手術を受けている、というのだ。若年患者数の増加は甲状腺がんの特殊性に起因し、事故の影響は否定されている。医師の多くがそれらをわかっているのに、検査を止められない。なぜか。それはメディアがまともな情報を伝えず、反原発派を持ち上げて放射能不安を徒に煽ったことが大きい。もちろんその中核は、朝日新聞である。

新潮45編集長 若杉良作(「波」2018年8月号より)

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞