文学賞

第15回 小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞 受賞作決定

  • 森田真生『数学する身体』
  • 石井妙子『原節子の真実』

8月25日、一般財団法人 新潮文芸振興会主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がホテル オークラにておこなわれ、受賞作品が決定しました。贈呈式は10月7日(金)、都内にて行なわれます。

第15回 小林秀雄賞

受賞作品

『数学する身体』(2015年10月 新潮社刊)

著者略歴

森田真生モリタ・マサオ

1985年8月9日、東京都国分寺市生まれ。独立研究者。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。現在は京都に拠点を構え、在野で研究活動を続ける傍ら、全国各地で「数学の演奏会」や「大人のための数学講座」など、ライブ活動を行っている。編著に『数学する人生』(岡潔著、新潮社)がある。

授賞理由

何かを求めようとする、小林秀雄の精神に似通うものを感じる。
この可能性に賭けてみようという気にさせられる。
人間味がある思考を評価する。

関連リンク

第15回 新潮ドキュメント賞

受賞作品

『原節子の真実』(2016年3月 新潮社刊)

著者略歴

石井妙子イシイ・タエコ

1969年1月4日、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。白百合女子大学卒、同大学院修士課程修了。一世を風靡した銀座マダムの生涯を浮き彫りにした『おそめ』(新潮文庫)は高い評価を受け、新潮ドキュメント賞、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞の最終候補作となった。著書に『満映とわたし』(岸富美子との共著、文藝春秋)などがある。

授賞理由

伝説の女優の生涯を幅広く取材し、抑制の効いた誠実な筆致で描き出した。
俗説を一つ一つ検証し、歴史の中にあらためて位置づけた。

関連リンク