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生誕八〇〇年。震災、疫病、異常気象――荒廃する世を救うのは、この男。

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 大震災を皮切りに天変地異が相次ぎ、疫病に苦しめられる……昨今の世の中と見事に重なる時代が鎌倉中期にありました。
 災難が続くのは、世の為政者が悪法に染まっているから。法華経に帰依しなければ、さらなる厄災が起こる――僧侶の日蓮は確信し、鋭い舌鋒で他宗を次々と打ち負かしますが、それゆえ浄土宗や禅宗を重用する幕府を敵に回してしまいます。果たして日蓮は、迫害を乗り越え、人々を救うことができるのか。
 生誕八〇〇年の今年、日蓮上人生誕の地、小湊・誕生寺で行われた大法要は、感染防止のため全世界にライブ配信され、リモート参加することで貰える「参る(マイル)ポイント」で現世利益を得られるまで進化しました。
 佐藤賢一さんが描く日蓮も、度重なる災難に見舞われて現世での救済をあきらめようとする人々に訴え続けます。
「全ての人間は、この娑婆に生きながらにして、仏になれる」
 苦しむ民を救うため、権力者と戦い続けた情熱的な半生を、小説でご堪能ください。

波 2021年4月号「いま話題の本」より

著者紹介

佐藤賢一サトウ・ケンイチ

1968(昭和43)年、山形県鶴岡市生れ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻する。1993(平成5)年、『ジャガーになった男』で、小説すばる新人賞を受賞。1999年、『王妃の離婚』で直木賞を受賞。2014年、『小説フランス革命』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。2020(令和2)年、『ナポレオン』全三巻で、司馬遼太郎賞を受賞する。『傭兵ピエール』『双頭の鷲』『二人のガスコン』『オクシタニア』『カポネ』『女信長』『新徴組』『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』『ハンニバル戦争』『ファイト』『遺訓』など、多数の著書がある。

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