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いま注目の1冊!

誰にとっても他人事じゃない! 発売1カ月で10万部突破の社会派エンタメ。

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 80代の親が50代の子どもを金銭的に支え、生活の世話をするという「8050問題」――。『不機嫌な果実』『下流の宴』など、時代とともに変化する家族を描いてきた林真理子さんが、この問題をテーマに描いた最新長編が『小説8050』です。「週刊新潮」連載中から大きな反響を呼び、異例の発売前重版が決定しました。さらに、NHK「あさイチ」「おはよう日本」で紹介され、新聞各紙にインタビューや書評が掲載、引きこもり経験のある伊集院光さんがラジオで絶賛するなど、まだまだ話題が収まる気配はありません。
 元農水次官が息子を殺害した事件から着想を得たという林さんは、「真面目に生きて積み上げてきたものが、子どものせいで全て失われてしまう『8050問題』の恐怖は、誰にとっても他人事ではありません。有吉佐和子さんが『恍惚の人』で介護問題の深刻さを世に問うたように、人々の意識をこの問題に向けることができたら」と意気込みを語ります。
「引きこもり100万人時代」に生きるすべての日本人に捧げる、絶望と再生の物語です。

波 2021年8月号「いま話題の本」より

著者紹介

林真理子ハヤシ・マリコ

1954(昭和29)年、山梨県生れ。1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーになる。1986年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、1995(平成7)年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、1998年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞、2020(令和2)年、菊池寛賞を受賞。そのほかの著書に『不機嫌な果実』『アッコちゃんの時代』『正妻 慶喜と美賀子』『我らがパラダイス』『西郷どん!』『愉楽にて』『綴る女 評伝・宮尾登美子』など多数。

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