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いま注目の1冊! フィツジェラルド/著、野崎孝/訳『グレート・ギャツビー』
ギャツビーという人間には、何か絢爛とした個性があった――。
第一次世界大戦後のNY郊外に住む富豪・ギャツビーは夜な夜な煌びやかなパーティを催しますが、その目的はただ一つ。かつての恋人・デイズィと再び心を通わせること。ギャツビーの隣人でありデイズィの友人でもあるニックは二人の再会を手助けしますが……。
44歳で夭逝した作家・フィツジェラルドの代表作であり、20世紀のアメリカ文学の最高峰と称される『グレート・ギャツビー』。これまでにも何度か映画化・舞台化されてきましたが、新たに宝塚歌劇団月組にて舞台化されました。8月22日に宝塚大劇場での公演を終え、9月10日から10月9日まで東京宝塚劇場にて上演予定です。
栄華の陰に深い孤独と焦燥感を抱える謎の男。卓抜した演技力の月城かなとさん演じるギャツビーが楽しみでなりません。彼がデイズィの前で色とりどりのワイシャツを放り投げてゆく名場面は、舞台映えすること間違いなしです。
著者紹介
フィツジェラルドFitzgerald,Francis Scott
(1896-1940)ミネソタ州セントポール生れ。第1次大戦に志願、陸軍少尉として内地勤務の傍ら、プリンストン大学在学時から始めた創作にいそしみ、1920年『楽園のこちら側』を出版、絶賛を浴びる。以後、次々と発表した『ジャズ・エイジの物語』『すべて悲しき若者たち』『グレート・ギャツビー』等も喝采をもって受け入れられ、美貌の妻ゼルダとの絢爛たる私生活は注目を集め、“失われた世代(ロスト・ジェネレーション)”のヒーローとして君臨した。1929年恐慌前後の社会の変貌につれ、公私ともに破綻をきたし、起死回生の『最後の大君』執筆中に心臓発作で急死。
野崎孝ノザキ・タカシ
(1917-1995)青森県弘前市生れ。東大英文科卒。名訳で知られるサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』、フィツジェラルド、バース等の訳書がある。