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いま注目の1冊! 上橋菜穂子『精霊の守り人』

シリーズ累計460万部突破の大人気作品が初の舞台化!

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 短槍使いの女用心棒・バルサが依頼されたのは、11歳の皇子チャグムの護衛でした。ある秘密を抱えた皇子は、父親である帝から命を狙われていたのです。こっそりと館を抜け出した二人に、次々と追手が襲いかかります。バルサはチャグムを守り抜けるのか、そしてチャグムの行く手に待っているものとは!?
 この手に汗握る物語が発表されてから25年以上が経ちましたが、今なお新たな読者を獲得し続けており、その人気は衰えるところがありません。圧倒的なストーリーと緻密に構築された世界に引き込まれ、親子のみならず、祖父母と一緒に三世代にわたって楽しんでいるという声も数多く聞かれます。
 そして、アニメ化やドラマ化もされてきた本作が、この夏、初めて音楽劇として舞台化されます。主人公バルサ役はダブルキャストで、元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りおさんと、AKB48やNMB48で活躍した梅田彩佳さん。7月29日から東京の日生劇場はじめ全国10都市で32公演が予定されています。二人がどんな槍さばきを見せてくれるのか、舞台からも目が離せません。

波 2023年7月号「いま話題の本」より

著者紹介

上橋菜穂子ウエハシ・ナホコ

1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究中。著書に、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、バチェルダー賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、『神の守り人』(小学館児童出版文化賞)、『天と地の守り人』、『虚空の旅人』、『蒼路の旅人』、『流れ行く者』、『炎路を行く者』、『風と行く者』、『「守り人」のすべて』、『獣の奏者』、『物語ること、生きること』、『隣のアボリジニ』、『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)、『鹿の王 水底の橋』、『香君』などがある。2002(平成14)年「守り人」シリーズで巖谷小波文芸賞受賞。2014年国際アンデルセン賞作家賞受賞。2023(令和5)年「守り人」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。

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