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『能十番 新しい能の読み方』刊行記念
いとうせいこう&ジェイ・ルービンによる、
新訳朗読会(ミニ解説付き)【無料】
【18:00開始】『能十番 新しい能の読み方』刊行記念 いとうせいこう&ジェイ・ルービンによる、新訳朗読会(ミニ解説付き)【無料】
650年続く能楽。そのいわば歌詞、「詞章」を現代の言葉に翻訳した作家、いとうせいこう。
そこには日本のラップ界を長年リードし、奥泉光さんとの「文芸漫談」で語り合いつつ、近年には「曾根崎心中」の現代語訳をも行うという、作家活動全般における、日本語へのバリエーションへの興味が、終始通底音としてありました。
一方、アメリカで「読む」テキストとしてシカゴ大学時代に能の詞章と出会い、その後日本留学中に能を研究したジェイ・ルービンは、ワシントン大学やハーバード大学で日本文学の研究を重ねつつ、芥川龍之介、夏目漱石から現代作家まで多くの日本人作家、最近では村上春樹作品の翻訳者として世界的に知られます。
「読む」楽しさで意気投合したふたりは、能の詞章の魅力を引き出すために、十の曲について、いとうせいこうが現代語訳をし、その現代語訳からジェイ・ルービンが英語訳をいたしました。それぞれ、二人の解説、あらすじ、そして詞章そのものも合わせ、書籍の解説として、柴田元幸さんや酒井雄二(ゴスペラーズ)さんとのお話も加えたのが『能十番 新しい能の読み方』です。
アメリカから日本に滞在中のジェイ・ルービンと、滅多にない機会なので、二曲ほど『藤戸』と『忠度』について朗読をすることになりました。せっかくなので、皆さんもぜひ『能十番』を手にその時間をご一緒いただけましたら嬉しい限りです。
すでに能楽に心を奪われている方はもちろん、能楽初心者の方や、能には興味がないけれど、どんな言葉を使うのかについては興味があるよ、という方にもお聞きいただけます。
なお、本の作りは、豪華で美しい謡本(能の詞章をまとめた本)を江戸時代につくった本阿弥光悦の「光悦謡本」にならい、光悦の装画を使って紺色の表紙に箔押し、それをスリーブ函に入れました。和綴じ本のようにしてみたいと、小口を総頁袋綴じにしています。
開催日時 | 2025年1月13日(月・祝)18:00~19:00 |
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会場 | オンライン(zoomウェビナー)のみにての開催です。 |
URL | 詳細はこちらをご覧ください。 |
備考 | 〈当日のご案内〉 17時45分 zoomオープン 18時 START! 19時 終了 *オンライン(zoomウェビナー)のみにての開催です。 *当日の様子を撮影させていただき、その映像や画像を公開します。 〈参加費について〉 無料 〈配信参加について〉 ・開演時間の15分前よりオンライン開場をします。 ・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用します。Zoom(https://zoom.us/jp-jp/meetings.html)を使用しますので、事前にアプリのインストールを各自でお願いいたします。(インストールは無料です) ・前日までに視聴用URLをPeatixのメールにてご連絡します。 ・開催当日にお申し込みいただいた場合は、Peatixの視聴ページより視聴URLをご確認ください。 ・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。 ・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください。 ・1名分のチケットで複数人がご登録、ご視聴されている場合は、ご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください。 ・ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください。 ・キャンセルについては、ご購入後にイベント配信用のURLが送信される都合上、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください。 〈お問合せ先〉 Peatixのメールにてお問い合わせください。 主催者:新潮社 |
著者紹介
いとうせいこうイトウ・セイコウ
1961年東京都生まれ。作家、クリエイター。早稲田大学法学部卒業後、出版社の編集を経て、音楽や舞台、テレビなどの分野でも活躍。1988年、小説『ノーライフキング』でデビュー。1999年、『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞受賞。他の著書に『ワールズ・エンド・ガーデン』『解体屋外伝』『ゴドーは待たれながら』(戯曲)、『文芸漫談』(奥泉光との共著、文庫化にあたり『小説の聖典(バイブル)』と改題)、『BACK 2 BACK』(佐々木中との共著)など。2013年3月に刊行した16年ぶりの小説『想像ラジオ』は第35回野間文芸新人賞を受賞するなど大きな反響を集めた。古典芸能に造詣が深く、『曾根崎心中』の現代語訳や文楽、狂言の創作も手掛けている。能については習って11年ほど。
ジェイ・ルービンRubin,Jay
1941年ワシントンD.C.生まれ。ハーバード大学名誉教授、翻訳家、作家。シカゴ大学で博士課程修了ののち、ワシントン大学教授、ハーバード大学教授を歴任。芥川龍之介、夏目漱石など日本を代表する作家の翻訳多数。特に村上春樹作品の翻訳者として世界的に知られる。著書に『風俗壊乱:明治国家と文芸の検閲』『ハルキ・ムラカミと言葉の音楽』『村上春樹と私』、小説作品『日々の光』、編著『芥川龍之介短篇集』がある。英訳書に、夏目漱石『三四郎』『坑夫』、村上春樹『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『神の子どもたちはみな踊る』『アフターダーク』『1Q84』など。京都留学時代に、日文研で能楽研究会を主宰し、能楽について造詣が深い。