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いま注目の本! 櫻田智也『失われた貌』、リチャード・デミング/著、田口俊樹/訳『私立探偵マニー・ムーン』
「このミステリーがすごい! 2026年版」(宝島社)で、『失われた貌』が国内編一位、『私立探偵マニー・ムーン』が海外編一位に選ばれました。
『失われた貌』は、顔が潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた身元不明死体が発見される場面から始まります。事件報道後、死体を「自分のお父さんかもしれない」と言う小学生が現れますが……。「週刊文春ミステリーベスト10」一位にも輝いた、今、最も注目すべき国内ミステリー。本物の「伏線回収」と「どんでん返し」が待っています。
『私立探偵マニー・ムーン』は、1950年前後に発表された作品を集めた日本オリジナル編集“名作発掘”中編集です。主人公は戦地帰りのタフガイ。自らの義足を武器に大立ち回りをしたと思えば、見事な謎解きを披露するという無二のヒーローです。じつは著者のリチャード・デミングはエラリー・クイーンの代作をしたこともあり、だからこそ本作も「ハードボイルド」「本格ミステリー」両方の魅力を兼ね備えた作品になっています。
ともに二つの魅力を持つ国内外の「すごいミステリー」、正月のお供はこの二冊に決まりです!
著者紹介
櫻田智也サクラダ・トモヤ
1977年生まれ。北海道出身。2013年、昆虫好きの青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)を主人公とした「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞しデビュー。2017年に、受賞作を表題作とした連作短編集が刊行された。2021年には、エリ沢泉シリーズの2冊目『蝉かえる』で、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞をW受賞。他著に、『六色の蛹』(いずれも、東京創元社刊)がある。『失われた貌』は、初の長編となる。
リチャード・デミングDeming,Richard
(1915-1983)1940年代後半のパルプ雑誌から1980年代初頭まで犯罪小説を書き続けた職人作家。のちにノンフィクションも数冊執筆し、好評を得た。《マンハント》初期や《アルフレッド・ヒッチコックズ・ミステリマガジン》に数多く寄稿し、さらにはペイパーバック作家として「刑事スタスキー&ハッチ」などの人気TVドラマのノヴェライズを手掛けた。また、エラリー・クイーン・チームのオリジナル作品も執筆。
田口俊樹タグチ・トシキ
1950(昭和25)年、奈良市生れ。早稲田大学卒業。ブロックの“マット・スカダー・シリーズ”をはじめ、ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』、スミス『チャイルド44(フォーティフォー)』、チャンドラー『長い別れ』、ウィンズロウ『業火の市(まち)』、コーベン『捜索者の血』、ハメット『マルタの鷹』など訳書多数。



































