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又吉直樹『劇場』初版部数は「村上春樹」作品に次ぐ歴代2位の「30万部」に

5月11日(木)に発売される芥川賞作家・又吉直樹さん(36)初の恋愛小説『劇場』単行本の初版部数が、村上春樹作品に次ぐ、新潮社歴代2位の「30万部」と決定しました。

又吉直樹

「新潮」4月号で発表された又吉さんの小説第2作「劇場」には、発売直後から「ほんとうに切ない恋愛小説」「通勤電車のなかで号泣しました」など絶賛の声が寄せられました。
 さらには、「もう、やばいです。とんでもないとこ、行ってますよ。僕の感想ですけど、芥川賞を取った『火花』より全然おもしろかった。これは、たまげた。ほんと、たまげた」(加藤浩次さん/3月17日放送「スッキリ!!」より)、「青春期の痛々しいまでの自意識。過去に後戻りはできないという冷厳な現実から来る後悔や悲しみ。そんな複雑な感情が丁寧にすくい上げられている。読み返すほどに味が出てくる作品」(3月11日付産経ニュース「文芸記者が読む」より)など、芸能人や文芸記者からも高い評価が。
 その結果、累計5万部を発行した「新潮」4月号は発売から10日余りで完売。単行本を待望する読者や書店に確実にお届けすべく、初版部数は『火花』の倍にあたる「30万部」と決定しました。これは、新潮社120年の歴史で、村上春樹『1Q84 BOOK3』『騎士団長殺し 第1部/第2部』の50万部に次ぐ、歴代2位の初版部数です。

又吉直樹『劇場』
装画:大竹伸朗 「路上1」1990年
装幀:新潮社装幀室

『劇場』について

『劇場』は、売れない劇作家・永田が主人公の恋愛小説。ある日、原宿の雑踏で、女優を目指して上京した大学生の沙希と運命的に出会った主人公は、やがて恋人となった彼女の部屋でともに暮らしはじめます。自らの夢とうまくいかない現実のはざまで葛藤を抱えながら、かけがえのない大切な人を想うせつなく胸に迫まる青春恋愛小説です。

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