「コロナ」闇の奥
民衆を導くのは「女神」か「死神」か
週刊新潮 2020年6月4日号
(木曜日発売)
発売日 | 2020/05/28 |
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JANコード | 4910203110603 |
定価 | 440円(税込) |
▼「都知事選」不戦勝モードにどうする「ホリエモン」
▼誰も怖がらないけどインフル感染は今季も728万人! 7000人死亡!
●「明日のスポットライト」に備える睡眠時間
(2)芸能人の新トレンド「法改正」潰しに「柴咲コウ」の発信力
(3)「夏の甲子園」で見られない「ドラフト候補」目録と値札
(4)38度線を越えた愛のドラマで「北朝鮮に行きたい」女子急増!
(5)コロナはユーチューバーにチャンス!? 「串カツ宮迫」演出法
逃亡17年「平田信」との獄中対話40日 「麻原」の元ボディガードは何を語ったか
テレビのシナリオとSNSが招いた悲劇
■■■ コラム ■■■
日本ルネッサンス/櫻井よしこ
生き抜くヒント!/五木寛之
変見自在/高山正之
十字路が見える/北方謙三
スジ論 わたしのルールブック/坂上 忍
だんだん蜜味/壇 蜜
新・相対性理論/百田尚樹
誰の味方でもありません/古市憲寿
私の週間食卓日記/碓井広義
TVふうーん録/吉田 潮
この連載はミスリードです/中川淳一郎
寝言は寝て言え!/KAZUYA
医の中の蛙/里見清一
危機の羅針盤/クラッチ・ビット
気になる一手/渡辺 明・吉原由香里
夏裘冬扇/片山杜秀
「昭和歌謡」残響伝/タブレット純
俺は健康にふりまわされている/宮川サトシ
※「人生で必要な英語はすべて病院で学んだ」は休載いたします
佐藤優の頂上対決 李相哲 龍谷大学教授
■■■ MONEY ■■■
「出前館」創業者が人生交差点から地獄への一本道
■■■ テンポ ■■■
▼ロビー/「寺にも給付金を」に激怒した自民“超重鎮”
▼スポーツ/プロ野球シーズン短縮どうなる「記録」「カネ」
▼エンターテインメント/「つるの剛士」が語る“尖閣問題”つぶやくワケ
▼タウン/二重払い「給付金」福島の村民“返却”の行方
▼スクリーン ▼グルメ
▼ガイド ▼テレビジョン
Bookwormの読書万巻/本橋信宏
▼新々句歌歳時記(嵐山光三郎・俵 万智)
▼結婚 ▼墓碑銘 ▼文殊のストレッチ
▼1964-2020 追憶の東京五輪 ▼掲示板
■■■ 小 説 ■■■
小説8050/林 真理子
ファウンテンブルーの魔人たち/白石一文
雷神/道尾秀介
黒い報告書/牧村 僚
■■■ グラビア ■■■
・優越感具現化カタログ
・異邦人のグルメ
・ディープ「みんぱく」探検隊
この号の中吊り
最新号PICK UP
「コロナ」闇の奥
民衆を導くのは「女神」か「死神」か
闇であると信じられている新型コロナ。自由の女神よろしく民衆を導くと見せ、実は不自由な死のロードを敷く都知事の指の先にも、新しい生活様式にも、たしかに闇しか見えないが、それだけではない。わかってきたウイルスへの対処法には希望も見え隠れしている。
コロナ禍に「田中角栄」だったらば
サイズの小さい「アベノマスク」を付け続ける安倍総理。その妙な頑なさを見ているだけでも、この人で大丈夫なのかと不安になる。では、どのような人物がリーダーなら国民は安心できるのか――ある「夢想」を試みよう。コロナ禍中のいま、「田中角栄」あらば。
オウム騒乱から四半世紀
逃亡17年「平田信」との獄中対話40日
「麻原」の元ボディガードは何を語ったか
コロナ禍にすっかり隠れているが、今年は地下鉄サリン事件や麻原彰晃逮捕から四半世紀の節目の年。それを機に、オウム事件を追い続けてきたベテラン記者が取材秘話を綴った。逃亡17年「平田信」と獄中面会を重ねること。40日。「麻原の元ボディガード」が語ったこととは。
誰が「美人女子プロレスラー」を殺したか
テレビのシナリオとSNSが招いた悲劇
英国の研究報告によると、成人は生涯のうち実に34年間分の時間をスマホやパソコン、テレビに費やしているという。人生の相棒がスマホなんてまっぴらご免だが、SNSは確実に多くの人たちを虜にしている。そこで起きた悲劇は、決して他人事ではないのだ。
バックナンバー
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雑誌から生まれた本
週刊新潮とは?

〈「週刊新潮」は週刊誌というより、ほとんど人である。辻に立って、夜な夜な紳士貴顕を斬る百六十ページの眠狂四郎である。ときどき魔剣ないし凶刃になることもあるが、円月殺法の切り口が見事である。シバレンではないが、創刊五十年ようやく「剣鬼」の風格も出てきた〉
「週刊新潮」は1956年(昭和31年)2月に、出版社が出す初めての週刊誌として創刊されました。
それから半世紀後の2006年(平成16年)、「週刊新潮」は創刊50周年を迎え、その記念企画「週刊新潮と私」に、作家の徳岡孝夫氏が寄せられのが上記の文章です。
50年という長い時を経ても、「週刊新潮」の編集方針は、創刊当時から全くと言って良いほど変わっていません。
何より、文芸出版社から発行される週刊誌として、常に「人間という存在」を強く意識した記事作りをしています。それはまさに「殺人事件を文学としてとらえる」ことでもあります。偽善を嫌い、人間の本質に切り込む姿勢は、時に「世の中を斜めからシニカルに見ている」と評されることもあります。
また、皇室、学界、右翼、左翼、宗教団体、暴力団、日教組、動労……時代により、その対象は変わりますが、あらゆる“タブー”に挑む姿勢も一貫しています。
最近では、「加害者の方が、被害者より手厚く保護されている」という少年犯罪の不可解な“タブー”を問題にし、少年法が改正されるに至っています。
世の中が左に振れても右に振れても、「週刊新潮」は常に変わらぬ主張を堅持し、その一貫した姿勢が読者に支持されてきました。今後もマスコミ界の「剣鬼」として、「魔剣や凶刃」に磨きをかけていきたいと思っています。