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お知らせ


 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

「小さな、しずかな物語ですが、これは狂気の物語です。そして、いままでに私の書いたもののうち、いちばん危険な小説だと思っています」(『神様のボート』江國香織)。

 骨ごと溶けるような恋をした“あのひと”が言った。「かならず戻ってきて探しだす」。その言葉を信じ関東各地を転々とさすらう葉子と、“あのひと”との不倫で生まれた娘草子の十数年。狂おしい夢に生きる母と、おとなになっていく娘の現実がぶつかるときふたりは……。静かに狂う女性の内面に分け入る。これは本当に怖ろしい小説だと思いました。

 この美しくも危険な物語がNHK-BSプレミアムでドラマ化されます。主演は宮沢りえさん。なんと14年ぶりの連続ドラマ主演だとか。宮沢さんの美しくも迫真の演技に、ドラマも期待大です!

「神様のボート」(NHK-BSプレミアム 2013年3月10日(日)、17日(日)、24日(日) 午後10:00~10:49)。

(K・Y)

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2013年03月01日   お知らせ




 シリーズ累計「580万部」突破の畠中恵さんの大ヒット作『しゃばけ』が、この4月、ついに舞台になります! 脚本・演出は、「焼肉ドラゴン」で演劇賞を総なめにし、昨年草なぎ剛、チャン・スンウォン出演の「僕に炎の戦車を」で話題を攫った鄭義信。主演は、11年ぶりの舞台出演となる沢村一樹。そのほか、臼田あさ美・宇梶剛士・高橋光臣・マギー・山内圭哉・麻実れいら豪華キャストが結集。体は弱いが頭脳明晰な「若だんな」と、その手足となって探偵活動をする「妖(あやかし)」=妖怪たちが、所狭しと舞台を駆け回り、歌い、踊りながら、不思議な事件に挑みます。

“生来ひ弱で寝付いてばかり”の若だんな・一太郎を演じるのが、まさかの「セクスィー部長」沢村さんだったり、一太郎を守る2人の手代(その正体は、齢数百歳の犬神&白沢という大妖!)の掛け合いが、まさかの「関西弁」だったり……原作とは一味違うけれど、鄭義信さん独特のユーモアで『しゃばけ』の世界が鮮やかに再現されます。

 この舞台「しゃばけ」チケットを現在、Yonda?Mail読者を対象に先行発売中! 2月3日(日)までの「期間限定」ですのでこちらのサイトへお急ぎください。「まだ予定が立たなくて……」という方も、ご安心あれ。公演は4月20日から4月29日まで全13回。お席はまだまだありますから、2月10日からの一般発売で、じっくりお求めくださいね。


(M.M)

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2013年02月01日   お知らせ



 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

 今年も残すところあと数日。年始は7日から、9連休という方も多いのでは。こんな年末年始こそ、一気読みのチャンス。日ごろ読もうとしてできなかったシリーズものに手を出すなら、今しかありません!





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2012年12月28日   お知らせ


 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

 小学生のころ、街の小さな本屋さんで毎月買った『カラー名作 少年少女世界の文学』。発売日が近づくとそわそわし、今日はまだですかと店員さんに訊いた記憶があります。『モンテ・クリスト伯』が『巌窟王』だったり、『レ・ミゼラブル』が『ああ無情』だったり、子ども向けでタイトルすら違いますが、あのころ心に沁み込んだストーリーは、ウン十年経っても色褪せることがありません。

 その『ああ無情』こと『レ・ミゼラブル』がミュージカル映画として12月21日より公開されます。一本のパンを盗んだため19年間服役し、後に改心した主人公ジャン・バルジャンを演ずるのは、『X-メン』『ヴァン・ヘルシング』でも主演のヒュー・ジャックマン。その他ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイなど、超豪華キャストによる感動の大作です。

 なおヴィクトル・ユゴーの世界的名作『レ・ミゼラブル』は表紙も新しくなり、文字も大きく読みやすくなった新装版で、新潮文庫より全5巻が発売中。冬の夜長にぴったりな、感動の物語をご堪能あれ。

(K・Y)

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2012年12月03日   お知らせ

 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

 蓮池薫さんが24年におよぶ「北」での拉致・軟禁生活から帰国して10年。これまで明かされることがなかったその生活と、「北」の実情を初めて綴った『拉致と決断』が発売されました。監視下での生活、驚きの洗脳教育、絶望の淵から救った「家族の絆」、脱出への誘惑、電撃帰国の真相など、その刊行自体がニュースであり、多くのメディアで取り上げられた同書は、現在単行本ランキングの上位をキープしています。

帰国二年半後に、私は初の訳書『孤将』を出した。出版は私自身の自立への大きな第一歩となった。さらに四年後に『半島へ、ふたたび』を著した。本書の取材で韓国の地に身を置いたことは、自らの過去を断片的ながら回想するきっかけとなった。このような過程を経て今回、初めて北朝鮮での二十四年間全体に真正面から向き合えるようになった。(『拉致と決断』より)


 拉致問題のみならず、日本と朝鮮半島のこれからを考える上で、蓮池さんの言葉の重さは計り知れません。多くの皆さんに知っていただきたい「現実」がそこにはあります。

(K・Y)

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2012年11月01日   お知らせ