ホーム > 新潮文庫 > 新潮文庫メール アーカイブス > 今最注目の作家によるデビュー作が待望の文庫化! 少女は何故死んだのか。切ない真相が浮かび上がる衝撃のクライムミステリ!
新潮文庫メールマガジン アーカイブス
今最注目の作家によるデビュー作が待望の文庫化! 少女は何故死んだのか。切ない真相が浮かび上がる衝撃のクライムミステリ!


 本作『擬傷の鳥はつかまらない』で新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー。2作目『ループ・オブ・ザ・コード』(2022/新潮社)で山本周五郎賞候補、3作目『不夜島』(2023/祥伝社)で日本推理作家協会賞受賞、そして4作目『飽くなき地景』(2024/KADOKAWA)が直木賞候補ノミネート、そして吉川英治文学賞新人賞を受賞しました。刊行した全ての作品が何かの文学賞にノミネート、もしくは受賞しており、荻堂顕は今最も注目されている作家と言えます。

 今回はそんな荻堂さんのデビュー作『擬傷の鳥はつかまらない』が文庫化されました。本作の主人公は、訳ありの依頼者の身分を偽装し、別人としての人生を与える「嘘の仕立て屋」を生業とするサチ。ある日、そんな彼女のもとを訪れてきた大金を持った二人組の少女。条件で折り合いがつかずその日は帰っていきましたが、その数日後、片方の少女が謎の死を遂げます。残された少女を守るべく、事件の鍵を握る男を探し始めるサチは、嘘と裏切りにまみれたあまりにも切実な真相にたどり着きます。果たして彼女が見つけたものとは。文章もストーリーもキャラクターも全てが規格外。ミステリ界を牽引する若き鬼才の、衝撃のデビュー作をこの機会に是非。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2025年04月15日   今月の1冊
  •    
  •