最恐に凍り付く! ミステリーと怪談が交錯する、澤村伊智さん真髄の恐怖短編集『怪談小説という名の小説怪談』
「ぼぎわん」(刊行時『ぼぎわんが、来る』に改題)で、第22回日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智さん。その後、2017年に『ずうのめ人形』が第30回山本周五郎賞候補に選出。2019年には「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を、2020年に『ファミリーランド』で第19回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞しました。
そして、この度、"小説"ならではの技巧をこらした大どんでん返し恐怖短編集『怪談小説という名の小説怪談』が新潮文庫より発売されます。
デビュー以来、ホラー小説界の最前線に立ち、ホラーブームを牽引してきた澤村伊智さん。本書では、「怪談会」、「学校の怪談」、「呪いの物件」、「恐怖小説」など、古今紡がれてきた怪談の数々を著者流にアップデートしつつ、インターネットで何でも検索できる現代を逆手に取った、新しい形の怪談も生み出しました。
謎めいた語りが恐怖と驚愕を生み、奇妙で不穏な空気と意外な結末に嫌な汗が滲みだす、大どんでん返し恐怖短編集!
著者ならではの技巧により、想像力を軽々と飛び越えてくる一冊を是非お楽しみください。大森望さんによる「解説」ならぬ「怪説」にも注目です!
2025年06月15日 今月の1冊