新潮CDの前身にあたる新潮カセットがはじめて刊行されたのは、1985年11月25日。記念すべき第1回配本作品は、現在もご好評いただいている『小林秀雄講演 文学の雑感』でした。以来20数年、カセットからCDに形を変えながら、新潮社のオーディオ商品として、講演、朗読、古典、トーク、落語など幅広い分野を網羅してきました。
特に朗読については、刊行当初の「名作を耳で聴く」のキャッチフレーズのもと、夏目漱石、芥川龍之介、宮沢賢治など近代文豪の作品はもちろん近年の藤沢周平にいたるまで、名だたる作家の多くの作品を朗読CDとして刊行。また、小林秀雄や三島由紀夫、司馬遼太郎などの講演CDも人気を博しています。