
アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―
693円(税込)
発売日:2024/01/01
ただならぬ陶酔がここにある。このうえなく甘美で哀しい官能の極みを短編に昇華させた七編。
彼は「手が……アルマジロの手が」というばかりだったのです――。不気味な緊張感を孕む怪奇な作品「アルマジロの手」、美しい姫君に恋をした狸の哀切「心中狸」、むさぼり喰らう快楽にとり憑かれた男の無上の幸福「月と鮟鱇男」の他、「海亀祭の夜」「蓮根ボーイ」「鰻池のナルシス」、そして甘美な爛熟世界に堕ちた男を描く傑作「魔楽」を収録。官能の深みと生の哀しみを短編に昇華させた七編。
書誌情報
読み仮名 | アルマジロノテウノコウイチロウケッサクタンペンシュウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
ISBN | 978-4-10-103052-4 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | う-28-2 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 693円 |
電子書籍 価格 | 693円 |
電子書籍 配信開始日 | 2023/12/25 |
著者プロフィール
宇能鴻一郎
ウノ・コウイチロウ
1934(昭和9)年生れ。東京大学文学部国文学科卒業後、同大学院博士課程中退。在学中に発表した短編「光りの飢え」が芥川賞候補となり、翌1962年、「鯨神」で第46回芥川賞受賞。『逸楽』『血の聖壇』『痺楽』『べろべろの、母ちゃんは……』『むちむちぷりん』『夢十夜 双面神ヤヌスの谷崎・三島変化』等著書多数。他に名エッセイ『味な旅 舌の旅』がある。
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