
あかあかや月─明恵上人伝─
737円(税込)
発売日:2025/10/29
- 文庫
鎌倉初期、日本仏教史に刻まれた一人の僧がいた。その烈しく一徹な生涯を描ききった傑作長編。
鎌倉初期・京都。戒律と理想に生きた一人の僧がいた──。十六歳で出家し求道のため自らの右耳を切り落とした明恵は、仏道に励み高山寺を開く。一世を風靡した法然を糾弾し、承久の乱の敗残兵を匿うなど、権力に屈せず釈迦の教えを貫く姿は、純真な魂そのものだった。気高さと無垢を併せ持ち、仏教史に鮮烈な足跡を刻む奇僧を、従者イサの眼を通して蘇らせた傑作長編。『あかあかや明恵』改題。
書誌情報
読み仮名 | アカアカヤツキミョウエショウニンデン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 352ページ |
ISBN | 978-4-10-121186-2 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | あ-91-6 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
梓澤要
アズサワ・カナメ
1953(昭和28)年静岡県生れ。明治大学文学部卒業。1993(平成5)年、『喜娘』で歴史文学賞を受賞しデビュー。歴史に対する知的な洞察とドラマ性で、本格派の歴史作家として評価されてきた。執筆の傍ら、東洋大学大学院で仏教史を学ぶ。2017年、『荒仏師 運慶』で中山義秀文学賞を受賞。著書に、『捨ててこそ 空也』『方丈の孤月』『万葉恋づくし』『あかあかや明恵』『光の王国』『越前宰相秀康』『阿修羅』『百枚の定家』『夏草ヶ原』『遊部』『橘三千代』『画狂其一』『井伊直虎』等がある。
判型違い(単行本)
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