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犬神館の殺人

月原渉/著

649円(税込)

発売日:2019/09/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

あなたは、わたしになる。密室こそが、救いだから。

その死体は、三重の密室の最奥に立っていた。異様な形で凍りついたまま……。そのとき犬神館では、奇怪な《犬の儀式》が行われていた。密室のすべての戸に、ギロチンが仕込まれ、儀式の参加者は自分の首を賭けて、“人間鍵”となる。鍵を開けるには、殺さねばならない。究極の密室論理(ロジック)。これは三年前に発生した事件の再現なのか。犯人からの不敵な挑戦状なのか。瞠目のミステリー。

目次
一 連想多重密室――妃夜子とシズカ
二 連想多重密室――三年前
三 鍵を開けるには愛する人を殺さなければならない――妃夜子とシズカ
四 鍵を開けるには愛する人を殺さなければならない――三年前
五 供物の価値は愛と等価が求められる――妃夜子とシズカ
六 供物の価値は愛と等価が求められる――三年前
七 喪われた愛のための殺意――妃夜子とシズカ
八 喪われた愛のための殺意――三年前
九 犬の儀式――妃夜子とシズカ
十 犬の儀式――三年前
十一 人を殺してまで、密室へ踏み込もうとするものはいない――妃夜子とシズカ
十二 人を殺してまで、密室へ踏み込もうとするものはいない――三年前
十三 愛が満ちた器を砕くとき――妃夜子とシズカ
十四 愛が満ちた器を砕くき――三年前
十五 流転する運命、円環は巡り、人は過ちを繰り返す――妃夜子とシズカ
十六 流転する運命、円環は巡り、人は過ちを繰り返す――三年前
十七 密室の中には死者しかいない――妃夜子とシズカ
十八 密室の中には死者しかいない――三年前
十九 過去の答えは、現在の答えではない――妃夜子とシズカ
二十 過去の答えは、現在の答えではない――三年前
二十一 魂の簒奪者――妃夜子とシズカ
二十二 魂の簒奪者――三年前
断章 語られなかった物語
終章 おだやかな庭――妃夜子とシズカ

書誌情報

読み仮名 イヌガミカンノサツジン
シリーズ名 新潮文庫nex
装幀 六七質/カバー装画、鈴木久美/カバーデザイン、川谷デザイン/フォーマットデザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 272ページ
ISBN 978-4-10-180168-1
C-CODE 0193
整理番号 つ-37-3
ジャンル キャラクター文芸、コミックス
定価 649円
電子書籍 価格 605円
電子書籍 配信開始日 2019/10/04

著者プロフィール

月原渉

ツキハラ・ワタル

1978(昭和53)年神奈川県生れ。2010(平成22)年、『太陽が死んだ夜』で鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。他に『世界が終わる灯』『月光蝶―NCIS特別捜査官―』『使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―』『首無館の殺人』『犬神館の殺人』『鏡館の殺人』『炎舞館の殺人』『九龍城の殺人』『すべてはエマのために』『火祭りの巫女』『オスプレイ殺人事件』などがある。個性的な作品を発表し続けるミステリの新鋭。日本推理作家協会会員。

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