カラマーゾフの兄弟〔上〕
1,100円(税込)
発売日:1978/07/24
- 文庫
- 電子書籍あり
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
書誌情報
読み仮名 | カラマーゾフノキョウダイ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 672ページ |
ISBN | 978-4-10-201010-5 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ト-1-9 |
ジャンル | 文芸作品、評論・文学研究 |
定価 | 1,100円 |
電子書籍 価格 | 979円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/07/29 |
著者プロフィール
ドストエフスキー
Фёдор М.Достоевский
(1821-1881)19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、1849年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した。
原卓也
ハラ・タクヤ
(1930-2004)東京生れ。東京外国語大学ロシア語科卒。同大教授、学長を歴任。トルストイ、チェホフ、ドストエフスキー等の翻訳多数。著書に『スターリン批判とソビエト文学』等。
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