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「2015年本屋大賞」のノミネート作品発表! 今回は新潮文庫で読める過去のノミネート作品をご紹介します!




「全国の書店員がいちばん売りたい本」を選ぶ「本屋大賞」。
 昨年は和田竜さんの『村上海賊の娘』(小社刊)が選ばれ、大きな話題となりました。

 本年度(第12回)は1月21日(水)にノミネート10作品が発表され、小社からは米澤穂信さんの『満願』と、柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』の2作品が選ばれました。2015年本屋大賞は4月7日(火)に発表されます。

 新潮文庫には、小川洋子『博士の愛した数式』(第1回大賞)をはじめ、恩田陸『夜のピクニック』(第2回大賞)や伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』(第5回大賞)などの本屋大賞受賞作品、さらに梨木香歩『家守綺譚』や三浦しをん『風が強く吹いている』、近藤史恵『サクリファイス』など上位10作品に選ばれたノミネート作品も数多くあります。


2004年本屋大賞(第1回)





博士の愛した数式
小川洋子

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

ISBN:978-4-10-121523-5 発売日:2005/11/27

編集者のことば 書評 文学賞 新潮文庫の100冊 舞台化

693円(定価) 購入






5位

重力ピエロ
伊坂幸太郎

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

ISBN:978-4-10-125023-6 発売日:2006/06/28

新潮文庫の100冊 映画化

935円(定価) 購入




6位

4TEEN
石田衣良

東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

ISBN:978-4-10-125051-9 発売日:2005/11/27

文学賞

693円(定価) 購入


2005年本屋大賞(第2回)





夜のピクニック
恩田陸

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

ISBN:978-4-10-123417-5 発売日:2006/09/07

書評 文学賞 新潮文庫の100冊 映画化

880円(定価) 購入






3位

家守綺譚
梨木香歩

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――綿貫征四郎の随筆「烏〓苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

ISBN:978-4-10-125337-4 発売日:2006/09/28


605円(定価) 購入




9位

私が語りはじめた彼は
三浦しをん

私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。

ISBN:978-4-10-116755-8 発売日:2007/07/30


693円(定価) 購入


2006年本屋大賞(第3回)





東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―
リリー・フランキー

オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人──。四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、ひとりガンと闘っていた。「東京でまた一緒に住もうか?」。ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る──。大切な人との記憶、喪失の悲しみを綴った傑作。

ISBN:978-4-10-127571-0 発売日:2010/06/29

文学賞

880円(定価) 購入


2007年本屋大賞(第4回)





3位

風が強く吹いている
三浦しをん

箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。

ISBN:978-4-10-116758-9 発売日:2009/06/29

映画化 テレビ化 舞台化

1,100円(定価) 購入


2008年本屋大賞(第5回)





ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

ISBN:978-4-10-125026-7 発売日:2010/11/29

書評 文学賞 映画化 舞台化

1,155円(定価) 購入






2位

サクリファイス
近藤史恵

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。

ISBN:978-4-10-131261-3 発売日:2010/01/28

文学賞

649円(定価) 購入


2010年本屋大賞(第7回)





10位

1Q84 BOOK1〈4月-6月〉前編
村上春樹

1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

ISBN:978-4-10-100159-3 発売日:2012/03/28

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