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[坂本龍一『音楽は自由にする』刊行記念対談]

波 2009年3月号

(毎月27日発売)

105円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/02/27

発売日 2009/02/27
JANコード 4910068230393
定価 105円(税込)

[坂本龍一『音楽は自由にする』刊行記念対談]
村上 龍×坂本龍一/村上龍の知らなかった坂本龍一

青木淳悟『このあいだ東京でね』
高橋源一郎/二十一世紀の探偵は「ストリートビュー」を参考にして

宮崎誉子『派遣ちゃん』
福間健二/「いま」を生きて、「いま」に負けていない

[佐々木 譲『暴雪圏』刊行記念インタビュー]
佐々木 譲/極限状況の警官はその時、何を思うか

菅野昭正『憂鬱の文学史』
菅野昭正/『田園の憂鬱』は今も

ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』
中村桂子/私たちが失っていくもの

城内康伸『猛牛と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史―』
佐野眞一/「地下茎」としてしか生きられなかった男

伊藤まさこ『あの人の食器棚』
宮下奈都/食器棚は一日にして成らず

新堂冬樹『不倫純愛』
香山二三郎/エロに溺れる

ジョージーナ・ハーディング『極北で』(新潮クレスト・ブックス)
いしいしんじ/ふたつの北極

ドン・デリーロ『墜ちてゆく男』
都甲幸治/忘却との闘い

内山節『怯えの時代』(新潮選書)
西成活裕/「温かい貨幣」が資本主義を救う

中野香織『ダンディズムの系譜―男が憧れた男たち―』(新潮選書)
酒井順子/“格好悪くない格好良さ”とは?

[安部公房全集最終巻刊行記念]
ドナルド・キーン/安部公房ほど日本的な作家はいない
かつてない個人全集、ついに完結

南條竹則『中華美味紀行』(新潮新書)
南條竹則/うまい、安い、食べ飽きない

岩中祥史『札幌学』(新潮文庫)
岩中祥史/「引き」の強い街

コラム
三橋曉の海外エンタ三つ巴

連載
中島義道/ヒトラーのウィーン 第4回
鹿島 茂/パリの日本人 最終回
群ようこ/ぎっちょんちょん 第3回
池田清彦/生物38億年 進化の旅 第4回
宮城谷昌光/古城の風景 第69回 小田原城 上
松本健一/三島由紀夫と司馬遼太郎 第6回
花村萬月/百万遍 流転旋転 第27回
田牧大和/三人小町の恋 ふたり拝み屋手控帖 第8回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇頬杖をついてこちらを見つめている表紙の少年は、音楽家・坂本龍一さん。一九五九年、七歳の時に、自宅のピアノの前で撮影された写真です。まもなく坂本少年はこのピアノでバッハを奏でるようになり、作曲の勉強を始めます。そして、やがてYMOのメンバーとして、映画音楽の作曲家として、世界的な注目を浴びるようになるのはご存じのとおりです。坂本さんが自らの半生と音楽について語りおろした初の自伝『音楽は自由にする』が、刊行されました。表紙の筆蹟「musik macht frei」は、タイトルの「音楽は自由にする」のドイツ語訳です。
 坂本さんは、三月四日には五年ぶりのソロアルバム『out of noise』をリリースし、過去最大規模の全国ツアーも開催するという活躍ぶり。二〇〇九年は坂本龍一の新たな一章が始まる年になりそうです。
◇これからテレビ化、映画化される作品をご紹介いたします。
 テレビ化では、牧山桂子氏の『次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家―』を原案とした、NHKドラマスペシャル『白洲次郎』が、伊勢谷友介、中谷美紀、奥田瑛二、原田美枝子他の出演で、二月二八日(土)二一時~二二時二九分放送の第一回を皮切りに、全三回の予定です(第二回は三月七日〈土〉二一時~二二時二九分、第三回は八月放送予定)。
 映画化では、伊坂幸太郎氏の『フィッシュストーリー』を原作にした、『フィッシュストーリー』。三月二〇日(金)より、渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかで全国ロードショー公開されます。監督・中村義洋、音楽プロデュース・斉藤和義、出演は、伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋らのメンバーです(ショウゲート配給)。伊坂氏の作品は、このほかにも、『重力ピエロ』が、五月二三日(土)より、全国ロードショー公開されます。(アスミック・エース配給)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

波とは?

1967(昭和42)年1月、わずか24頁、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後といった時代でした。この後、1969年に隔月刊に、1972年3月号からは、毎月刊行の月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしました。

 創刊号の目次を見てみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行した北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイ。続く「最近の一冊」では、小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイ。続いて「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 以来41年、2007(平成19)年6月号で通巻450号を迎えました。読書情報誌としての重要な役割の情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。小川国夫『青銅時代』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、遠藤周作『イエスの生涯』(「聖書物語」を改題)、小林信彦『ちはやふる奥の細道』『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』などなど。

 2007年1月号からはレイアウトもリニューアル、頁数も増え128頁となりました。これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みで、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。