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特集【高村 薫『太陽を曳く馬』刊行記念インタビュー】人はなぜ描き、なぜ信じ、なぜ殺すのか?

波 2009年8月号

(毎月27日発売)

105円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/07/27

発売日 2009/07/27
JANコード 4910068230898
定価 105円(税込)

特集
【高村 薫『太陽を曳く馬』刊行記念インタビュー】人はなぜ描き、なぜ信じ、なぜ殺すのか?

藤沢 周『キルリアン』
安藤礼二/未知なる風景、夢幻のトポス

山本一力『八つ花ごよみ』
児玉 清/やがて心の中で炸裂する人間賛歌

「しゃばけ」シリーズ第8弾、畠中 恵『ころころろ』
【インタビュー】畠中 恵/来年の初夢は、みんなで楽しく遊びましょう

黒川博行『螻蛄』
西上心太/東海道行ったり来たり。お宝争奪戦、笑うのは誰だ!?

沼田まほかる『アミダサマ』
大森 望/リアルなホラーと生々しい恋愛の融合

【幸田真音『舶来屋』刊行記念対談】
茂登山長市郎×幸田真音/「文化を売る商人(あきんど)」の半生

島田雅彦『徒然草inUSA―自滅するアメリカ 堕落する日本―』(新潮新書)
島田雅彦/未来のデザイン

池内 恵『中東 危機の震源を読む』(新潮選書)
坂元一哉/池内恵を持つ幸せ

コラム
とんぼの本編集部通信
三橋曉の海外エンタ三つ巴
「考える人」─ほんとうに大事な、役に立たないこと
香山二三郎/『戦い続けた男の素顔』と出生の秘密

[いま明かされる「戦争」]特集
大野 芳『特務艦「宗谷」の昭和史』
保阪正康/昭和とともに生きた一隻の船

秋尾沙戸子『ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後―』
坂東三津五郎/占領で日本人が失ったもの

団 鬼六『往きて還らず』
大崎善生/逆らえない運命にこそ宿る官能

山崎まゆみ『ラバウル温泉遊撃隊』
中村智志/たぐり寄せた戦場のリアリティー

森 史朗『作家と戦争―城山三郎と吉村昭―』(新潮選書)
西木正明/『いさぎよさ』の具現者たち

山口由美『消えた宿泊名簿―ホテルが語る戦争の記憶―』
点と線をつなぐ歴史ノンフィクション

橋本 明『棄民たちの戦場―米軍日系人部隊の悲劇―』
史実だけでなく、現在までをも描く

手塚正己『軍艦武藏(上・下)』(新潮文庫)
東 えりか/執念の結実

連載
松本健一/三島由紀夫と司馬遼太郎 第11回
群ようこ/ぎっちょんちょん 第8回
池田清彦/生物38億年 進化の旅 第9回
小泉武夫/男精食のすすめ 精子を造る食べもの
宮城谷昌光/古城の風景 第74回 河和城
花村萬月/百万遍 流転旋転 第32回
中島義道/ヒトラーのウィーン 第9回
新野剛志/中野トリップスター 第1話(5)
田牧大和/三人小町の恋 ふたり拝み屋手控帖 第13回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇先日の皆既日食は御覧になれたでしょうか。日本の陸地では四六年振りという、久しぶりの壮大な天文ショーでしたが、見逃した皆さんもご安心あれ。次の中心食はすぐにやってきます。なんと、三年後の二〇一二年五月二一日。今回のように、太陽の全体が隠される皆既食ではなく、月の外側に太陽がはみ出して金の環のように見える金環食です。今回よりも場所の条件はよく、九州南部・四国・近畿南部・東海・関東で見ることができます。その次は、二〇三五年九月二日の皆既日食まで、日本の陸地で見ることのできる皆既・金環日食はありませんから、ご注意を。
 太陽つながりというわけではないのですが、今月の表紙の筆蹟は、この七月に、『太陽を曳く馬』を刊行した高村薫氏。執筆開始から十年、『晴子情歌』『新リア王』を経て、『太陽を曳く馬』で三部作が完結、その想いをお書き戴きました。
 この本の刊行を記念して、高村薫氏のサイン会を七月三一日(金)一八時三〇分より、大阪市北区堂島のジュンク堂書店大阪本店で開催します。要整理券で、サインは上巻のみとなります。お問い合わせは、ジュンク堂書店大阪本店(〇六‐四七九九‐一〇九〇)までお願い致します。
◇第一四一回芥川賞(日本文学振興会主催)は、磯崎憲一郎氏の「終の住処」(新潮六月号)に決定しました。単行本は、七月二七日に発売されます。

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

波とは?

1967(昭和42)年1月、わずか24頁、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後といった時代でした。この後、1969年に隔月刊に、1972年3月号からは、毎月刊行の月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしました。

 創刊号の目次を見てみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行した北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイ。続く「最近の一冊」では、小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイ。続いて「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 以来41年、2007(平成19)年6月号で通巻450号を迎えました。読書情報誌としての重要な役割の情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。小川国夫『青銅時代』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、遠藤周作『イエスの生涯』(「聖書物語」を改題)、小林信彦『ちはやふる奥の細道』『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』などなど。

 2007年1月号からはレイアウトもリニューアル、頁数も増え128頁となりました。これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みで、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。