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【伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』刊行記念インタビュー】伊坂幸太郎/「単品で勝負!」だらけの贅沢連作集

波 2014年2月号

(毎月27日発売)

103円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2014/01/28

発売日 2014/01/28
JANコード 4910068230249
価格 103円(税込)

【伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』刊行記念インタビュー】
伊坂幸太郎/「単品で勝負!」だらけの贅沢連作集

小山田浩子『穴』
町田 康/存在と非存在の押し合いへし合い

トム・マッカーシー『もう一度』(新潮クレスト・ブックス)
柴崎友香/危険な謎

ポール・オースター『写字室の旅』
高橋源一郎/作者に異議申し立て(?)を行う何人かの登場人物

[古川日出男『冬眠する熊に添い寝してごらん』刊行記念特集]
蜷川幸雄/舞台初日三週間前のインタビュー
古川日出男/舞台初日三時間前のメッセージ

赤川次郎『月光の誘惑』
冨士眞奈美/赤川次郎の心地よいマジック

藤岡陽子『手のひらの音符』
重里徹也/人生で一番、幸せなこと

坪内祐三『昭和の子供だ君たちも』
小沢信男/タイムマシン昭和号

最相葉月『セラピスト』
吉田篤弘/「私」の発見

井上孝夫『その日本語、ヨロシイですか?』
柳下恭平/巨人の肩に乗る

斎藤明美『高峰秀子の言葉』
池内 紀/深い、大きな静けさ

大塚ひかり『本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人―』
稲泉 連/「昔はよかった」幻想の罪と罰

【ペンローズ『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』刊行記念対談】
茂木健一郎×竹内 薫/美しくもクレイジーな宇宙論

田村明子『銀盤の軌跡―フィギュアスケート日本ソチ五輪への道―』
田村明子/選手の隣で見つめてきたもの

呉座勇一『戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―』(新潮選書)
和田 竜/不勉強な者ほど観念に走る

佐瀬昌盛『むしろ素人の方がよい―防衛庁長官・坂田道太が成し遂げた政策の大転換―』(新潮選書)
戸部良一/あえて「玄人」にならなかった政治家

清水義範『心を操る文章術』(新潮新書)
清水義範/文章がうまくなる人、ならない人

吉川英治『新・平家物語(一)(二)』(新潮文庫)
吉川英明/「人の世の幸せ」――稗つき節と「新平家」

【刊行記念トークショー特別再録】
宇月原晴明×京極夏彦/嘘八百から真実を誕生させる

[山本周五郎と私]
戌井昭人/あの街のこと

コラム
考える人─今日の仕事、明日の仕事は納得のいくものですか?
三橋曉の海外エンタ三つ巴

連載
【新連載】森 まゆみ/子規の音 第1回
堀本裕樹、穂村 弘/俳句と短歌の待ち合わせ 第6回
嵐山光三郎/芭蕉という修羅 第11回
瀧井朝世/サイン、コサイン、偏愛レビュー 第47回
池上 彰/超訳 日本国憲法 第11回
石原千秋/漱石と日本の近代 第8回
木皿 泉/カゲロボ 第2回
久間十義/デス・エンジェル 第7回
鹿島田真希/少女のための秘密の聖書 第17回
藤野千夜/D菩薩峠漫研夏合宿 第5回
高橋秀実/とかなんとか言語学 第26回
津村節子/時のなごり 第29回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇今月の表紙の筆蹟は、伊坂幸太郎さん。六年がかりで完成した新刊『首折り男のための協奏曲』は、七篇それぞれに手品のような仕掛けが施された、ワンダーランドと呼びたくなる作品集です。各篇の背景についてはインタビューで軽妙かつ詳細に語っていただいていますが、「僕の舟」「合コンの話」の二作には、物語の主要な舞台として銀座の街並が描かれています。表紙の写真は、いつの世でも男女の出会いの場の定番であり続ける銀座通りの夕暮れを、登場人物たちの視点を意識しながら撮影しました。ちなみに、銀座には明治時代に日本で初めての街路樹が誕生しましたが、埋立地で水分が多いため、水に強い柳が植えられたのだそうです(「僕の舟」より)。
◇昨年、創設された河合隼雄物語賞・学芸賞は、それぞれ「人のこころを支えるような物語をつくり出した優れた文芸作品」「優れた学術的成果と独創をもとに、様々な世界の深層を物語性豊かに明らかにした著作」を顕彰することを目的としています。
 いずれも故河合隼雄氏が著作の中で追求した世界ですが、この賞の記念講演会が二月十日(月)19時から、新宿の紀伊國屋サザンシアターで行なわれます(河合隼雄財団主催)。物語賞選考委員の小川洋子さんと、学芸賞選考委員の山極寿一さんのお二人による「森に描かれた物語を求めて―ゴリラとヒトが分かち合う物語―」と題した対談で、入場料は千五百円。チケットのお申し込みはイープラスの受付専用URL(http://eplus.jp/kawai-zaidan)からお願いいたします。
◇今野敏さんの大人気シリーズ「隠蔽捜査」(小社刊)がTBS系で連続ドラマ化されています(毎週月曜夜八時から)。周囲から“変人”扱いされる警察官僚・竜崎伸也と、その“盟友”伊丹の主人公二人を杉本哲太、古田新太が演じていますが、原作者・今野さんも「完璧」と唸ったほどの大熱演です。ワンクールに既刊の長篇五冊がすべて盛り込まれる贅沢な構成ですので、ぜひ原作と併せてお楽しみください。

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

波とは?

1967(昭和42)年1月、わずか24頁、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後といった時代でした。この後、1969年に隔月刊に、1972年3月号からは、毎月刊行の月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしました。

 創刊号の目次を見てみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行した北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイ。続く「最近の一冊」では、小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイ。続いて「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 以来41年、2007(平成19)年6月号で通巻450号を迎えました。読書情報誌としての重要な役割の情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。小川国夫『青銅時代』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、遠藤周作『イエスの生涯』(「聖書物語」を改題)、小林信彦『ちはやふる奥の細道』『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』などなど。

 2007年1月号からはレイアウトもリニューアル、頁数も増え128頁となりました。これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みで、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。