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大震災を皮切りに天変地異が相次ぎ、疫病に苦しめられる……昨今の世の中と見事に重なる時代が鎌倉中期にありました。
災難が続くのは、世の為政者が悪法に染まっているから。法華経に帰依しなければ、さらなる厄災が起こる――僧侶の日蓮は確信し、鋭い舌鋒で他宗を次々と打ち負かしますが、それゆえ浄土宗や禅宗を重用する幕府を敵に回してしまいます。果たして日蓮は、迫害を乗り越え、人々を救うことができるのか。
生誕八〇〇年の今年、日蓮上人生誕の地、小湊・誕生寺で行われた大法要は、感染防止のため全世界にライブ配信され、リモート参加することで貰える「参る(マイル)ポイント」で現世利益を得られるまで進化しました。
佐藤賢一さんが描く日蓮も、度重なる災難に見舞われて現世での救済をあきらめようとする人々に訴え続けます。
「全ての人間は、この娑婆に生きながらにして、仏になれる」
苦しむ民を救うため、権力者と戦い続けた情熱的な半生を、小説でご堪能ください。
著者紹介
佐藤賢一サトウ・ケンイチ
1968年山形県鶴岡市生まれ。1993年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。1999年『王妃の離婚』で第121回直木賞、2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞、2020年『ナポレオン』で第24回司馬遼太郎賞、2023年『チャンバラ』で第18回中央公論文芸賞を受賞。小説に『双頭の鷲』『遺訓』『日蓮』『最終飛行』など。西洋史に材を取った新書も多数。


































