お知らせ
いま注目の1冊! 東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

自己肯定感、自己啓発、自己責任……現代は自分で自分を鼓舞し、徹底的にコントロールすることが重要視される時代です。
しかし、それは自分を孤独へと追いやっているだけなのではないか、もっと別の「自分の助け方」、そして本当の「人生の幸せ」があるのではないか……。臨床心理士として、カウンセリングルームにやってくる人々の悩みを聞いてきた著者・東畑開人さんは、そんな思いから、本書の執筆を思い立ちました。
本の中には、自分の心を知るための様々な「補助線」が登場します。例えば「馬とジョッキー」。情動としての馬と、そんな馬の部分も含めて自分を律するジョッキー。どちらも心の中に必ずいる、複数のあなたです。
東畑さんは、3年をかけて書き上げた本書について「心理士人生で一度しか書けない一冊になったと思います」と語っています。
発売以降、「日々感じていた、心のしんどさが軽くなりました」といった読者の方々の声がSNSで広がり、重版を重ねて現在5刷となっています。
著者紹介
東畑開人トウハタ・カイト
1983(昭和58)年生れ。臨床心理士・公認心理師。博士(教育学)。2005(平成17)年京都大学教育学部卒業。2010年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。精神科クリニックや十文字学園女子大学勤務を経て、白金高輪カウンセリングルームを主宰する。2019(令和元)年『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』で大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞を受賞。他の著書に『野の医者は笑う 心の治療とは何か』『心はどこへ消えた?』『聞く技術 聞いてもらう技術』『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら』などがある。