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いま注目の1冊! 望月諒子『蟻の棲み家』

社会派ミステリー×大どんでん返し! 啓文堂書店文庫大賞を受賞。

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 あなたは小学六年生。家には五歳になる妹がいて、母親が五日間も帰ってこなかったら……。
 若い女性が相次いで射殺された。事件を追うフリー記者・木部美智子が直面したのは、貧困、虐待、売春など、思わず目をそむけたくなる社会の暗部。松本清張を彷彿とさせる社会派ミステリーの最後で読者を待つのは、まさかの大どんでん返しだった。
蟻の棲み家』は、2021年10月に文庫本が刊行されると即増刷。ネット書店に対しリアル書店での売り上げ割合が非常に高く、書店を頻繁に訪れる目の肥えた“読書家”から多くの支持を集めている。そしてこのたび「啓文堂書店文庫大賞」を受賞。累計部数は十二万部を超え、さらなる伸びを見せている。
 本作をきっかけに木部美智子シリーズに関心を持った人も多く、2022年10月に刊行された『殺人者』(新潮文庫)も発売即増刷。2023年2月には書下ろしの新作『野火の夜』も刊行予定だ。望月諒子の木部美智子シリーズを読まずして、令和のミステリーを語る勿れ!

波 2023年1月号「いま話題の本」より

著者紹介

望月諒子モチヅキ・リョウコ

愛媛県生れ。2001(平成13)年、『神の手』(電子書籍)でデビュー。2011年『大絵画展』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。主な著書に『呪い人形』『腐葉土』『蟻の棲み家』『野火の夜』『フェルメールの憂鬱 大絵画展』『哄う北斎』『最後の記憶』『壺の町』『ソマリアの海賊』『田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察』『鱈目講師の恋と呪殺。桜子准教授の考察』などがある。

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