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いま注目の本! ミシェル・フーコー/著、慎改康之/訳『ミシェル・フーコー著作集 新訳版 監獄の誕生─監視と処罰─』
フランス現代思想の代表的存在の一人ミシェル・フーコーの生誕百年にあたる今年、彼の著作の中でも知名度が高い『監獄の誕生』の新訳版を刊行しました。
監獄で大勢の囚人を監視・矯正するための仕組みが社会の様々な制度にも応用され、私たちは権力にとって好都合な存在に仕立て上げられている──本書で説かれたこの権力観は有名ですが、ではフーコーは実際どう論じているのか。手に取ったものの挫折した人が多いのでは。担当編集者もその一人です。
今回の新訳版は、これまでの研究を踏まえながら読みやすい訳文です。しかし、「かみ砕きすぎて味がなくなるような訳し方はしなかった」(訳者の慎改康之さん)とのこと。なので嚙めば嚙むほど(読めば読むほど)味わいを増し、周りの出来事の多くが『監獄の誕生』でも書かれているように思えてきます。会社や学校での理不尽な経験が「あ、これ『監獄の誕生』に出てきた!」。
万能薬と思ってしまうのは要注意ですが、その痛快さ、一度体験してみてはいかが。
著者紹介
ミシェル・フーコーFoucault,Michel
(1926-1984)20世紀のフランスを代表する哲学者。1960年代からその突然の死にいたるまで、実存主義後の現代思想を領導しつづけた。主な著書に『狂気の歴史』『言葉と物』『監獄の誕生』『性の歴史』(以上、新潮社刊)『ミシェル・フーコー思考集成』全10巻(筑摩書房刊)など。
慎改康之シンカイ・ヤスユキ
1966年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程中途退学、フランス社会科学高等研究院博士課程修了。明治学院大学文学部フランス文学科教授。著書に『フーコーの言説──〈自分自身〉であり続けないために』、『ミシェル・フーコー──自己から脱け出すための哲学』など。訳書にミシェル・フーコー『知の考古学』、『性の歴史IV 肉の告白』など。

































