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新潮200312号/表紙

新潮

The Shincho
Monthly
December
2003


11月7日発売
特別定価950円

◆うつくしい人生(三一〇枚)………堂垣園江
◆人魚の唄(一七〇枚)………小野正嗣
◆海の仙人(一八五枚)………絲山秋子
◆アストリッド<
新潮新人賞受賞第一作>………犬山 丈
◆特別寄稿「福田君と私」………島田雅彦

新潮2003年12月特大号目次

うつくしい人生(三一〇枚)………………堂垣園江
 一本の電話が、一枚の写真が、年老いた日系カナダ人の魂を震わせる。
 劇的に封印を解かれた青春と大戦の記憶。

◆人魚の唄(一七〇枚)………………………小野正嗣
 老婆はもう一度人魚姫になり、懐かしい場所に帰る。
 海辺の小さな町に起きた一瞬の奇跡。

◆海の仙人(一八五枚)………………………絲山秋子
 「俺様はファンタジーだ。別に悪さはしない」。
 敦賀の海辺に登場した神の名はファンタジー。

◆アストリッド<新潮新人賞受賞第一作>…犬山 丈

■新潮
サイードを追悼する 四方田犬彦
こんな幸福な中毒はない 楠田枝里子
PTクルーザーと鮎 梅本洋一
第36回《新潮新人賞》応募規定

◆猫柳祭―─犀星の満洲………………………財部鳥子
特別寄稿「福田君と私」……………………島田雅彦
◆パン屋はなぜパンを焼く以外の多くのことに手を染めざるをえず、また、あるとき、ただのパン屋であることへのノスタルジーを憶えざるをえないのか―─阿部和重『シンセミア』論―─………………………蓮實重彦

■本
平出隆『伊良子清白』 樋口 覚
池澤夏樹『静かな大地』 鈴村和成
多和田葉子『エクソフォニー』 松浦寿輝
高瀬正仁『評伝 岡潔──星の章』 山城むつみ
パスカル・キニャール『さまよえる影』 小川洋子

■クロスロード(最終回) スラプスティック………丹生谷貴志
■2003年文学の旅(最終回) 地域性〇パーセントの短篇集と地域性百パーセントの短篇集………柴田元幸

◆カフカの書き方(完)………………………池内 紀

■連載
八〇年代以後(五) 井口時男
文学の葉脈(六) 秋山 駿
遠くて近松物語(十八) 渡辺 保
河岸忘日抄(十六) 堀江敏幸
時計台(十八) 加賀乙彦
父の肖像(三十五) 辻井 喬

編集長から