ホーム > 雑誌 > 雑誌詳細:週刊新潮 > 雑誌詳細:週刊新潮 2011年3月31日号

「暴走原発」最奥部に留まった人々の死闘

週刊新潮 2011年3月31日号

(木曜日発売)

356円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2011/03/24

発売日 2011/03/24
JANコード 4910203150319
定価 356円(税込)

「暴走原発」最奥部に留まった人々の死闘
――電話口で泣きだした妻。バリ島新婚旅行から原発に向かった社員。放水中、警視庁機動隊員の被曝アラームが鳴り響いた。福島をチェルノブイリにさせないために続けられる壮絶な闘争の記録。

首相官邸「240時間」の機能不全
――ヒトラー末期にそっくりという菅総理の言動 パニックを引き起こした北澤防衛相 暴力装置発言「仙谷官房副長官」復帰の功罪 「官房長官」会見で生まれたエダるという動詞

原発パニック! 放射能より怖い「流言飛語」!
日本列島を席巻した「デマ」と「噂」に惑った人々

【ワイド】「大震災」復興の群像
(1)「握り飯飽きた」「酒持ってこい」怒声も飛ぶ避難所トラブル
(2)大問題は「地震国債20兆円」と潰れた家の「住宅ローン」
(3)大震災で大儲けした「株トレーダー」鉄板の手口
(4)奇跡の生還! 祖母と孫はなぜ9日間も見つからなかったか
(5)被災した「紀子さま」実弟の「2トントラック」奮戦記
(6)授賞式キャンセルで現場に入った「土門拳賞」写真家
(7)漁民に命を救われたイルカ漁調査「シー・シェパード」の恩と仇
(8)さすがに耳にタコという「AC」CMで誰が得をしたか
(9)誰でも暗唱できるくらい聞いた「金子みすゞ」詩集の売れ行き
(10)遺体「1万人」身元不明で頭を抱える自治体の選択
(11)神も仏もない被災地「寺院」で始まった「遺体争奪戦」
(12)「アロマオイルの香りを楽しみながら」と綴って顰蹙「美人代議士」
(13)「新日鉄釜石」黄金期の名ラグビー選手が亡くなった
(14)ボランティア「原発決死隊」を呼びかけた元オウム大幹部
(15)そろそろ再開する「仙台歓楽街」風俗嬢の聞くも涙の物語
(16)ビデオ延滞料は払うのにパンツ泥棒もいる火事場の考察
(17)1960年「チリ地震」を体験した「翁」「媼」腹の据わり方
【グラビア編】
▼「原発20キロ圏内」避難民が口に出せない故郷の名
▼「崩壊自宅」遥か遠くで少女が拾った家族の写真立て
▼店舗全壊でも看板を下ろさない「老舗酒屋」の意地
▼喪服姿は見当たらない岩手県山田町「火葬場」骨拾い
▼家族5人で88日暮らせる「核シェルター」意外な値段
▼食品買い占め最大の被害者!? 「立浪部屋」空っぽの冷蔵庫!
▼「マンボウ」が死んだ水族館の「ピラルク救出作戦」

■■■ コラム ■■■
あとの祭り/渡辺淳一
日本ルネッサンス/櫻井よしこ
変見自在/高山正之
おれのゴルフ/青木 功
オモロマンティック・ボム!/川上未映子
オギノメ 猫の目/荻野目慶子
団塊から歴女まで「日本史教科書」再読ドリル/小島 毅
TVふうーん録/吉田 潮
サイエンス宅配便/竹内 薫
がんの練習帳/中川恵一
世間の値打ち/福田和也
窓際OLのすってんころりん日記/斎藤由香
なんだかなァ人生/柳沢きみお
ブルーアイランド氏のクラシック漂流記/青島広志
セレブゴシップ天国ときどき地獄/関 陽子
気になる一手/中原 誠・青葉かおり
私の週間食卓日記/原 武史
大人のマンガ 読むマンガ
B級重大ニュース

■■■ 小 説 ■■■
黄泉から来た女/内田康夫
虚像/高杉 良
途方もなく霧は流れる/唯川 恵

黒い報告書/島村洋子

▼新々句歌歳時記(嵐山光三郎・俵万智) ▼掲示板
▼TV視聴室 ▼結婚 ▼墓碑銘

■■■ テンポ ■■■
▼ガイド/アーツ
▼ブックス BOOK OF THE WEEK 立川談四楼
▼ロビー/ビジネス/オーバーシーズ
▼インシデント/スポーツ/テレビジョン
▼エンターテインメント/タウン
▼スクリーン 白井佳夫
▼マイオンリー 御厨 貴

■■■ グラビア ■■■
・管見妄語(藤原正彦)
・週刊鳥頭ニュース(佐藤 優・西原理恵子)
・おちょクリック!
・優越感具現化カタログ
・中年弁当男子
・一歩先行くもてなしの宿

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

週刊新潮とは?

〈「週刊新潮」は週刊誌というより、ほとんど人である。辻に立って、夜な夜な紳士貴顕を斬る百六十ページの眠狂四郎である。ときどき魔剣ないし凶刃になることもあるが、円月殺法の切り口が見事である。シバレンではないが、創刊五十年ようやく「剣鬼」の風格も出てきた〉

「週刊新潮」は1956年(昭和31年)2月に、出版社が出す初めての週刊誌として創刊されました。
 それから半世紀後の2006年(平成16年)、「週刊新潮」は創刊50周年を迎え、その記念企画「週刊新潮と私」に、作家の徳岡孝夫氏が寄せられのが上記の文章です。
 50年という長い時を経ても、「週刊新潮」の編集方針は、創刊当時から全くと言って良いほど変わっていません。
 何より、文芸出版社から発行される週刊誌として、常に「人間という存在」を強く意識した記事作りをしています。それはまさに「殺人事件を文学としてとらえる」ことでもあります。偽善を嫌い、人間の本質に切り込む姿勢は、時に「世の中を斜めからシニカルに見ている」と評されることもあります。
 また、皇室、学界、右翼、左翼、宗教団体、暴力団、日教組、動労……時代により、その対象は変わりますが、あらゆる“タブー”に挑む姿勢も一貫しています。
 最近では、「加害者の方が、被害者より手厚く保護されている」という少年犯罪の不可解な“タブー”を問題にし、少年法が改正されるに至っています。
 世の中が左に振れても右に振れても、「週刊新潮」は常に変わらぬ主張を堅持し、その一貫した姿勢が読者に支持されてきました。今後もマスコミ界の「剣鬼」として、「魔剣や凶刃」に磨きをかけていきたいと思っています。