勝海舟―第三巻・長州征伐―
1,210円(税込)
発売日:1968/12/27
- 文庫
勤皇、佐幕、開国、攘夷激突の中の元治元年、蛤御門の変は幕府に尊攘派の中心長州藩を征伐する口実を与えた。だが、今や各藩に幕府の命は通じない。混乱の中、対立を排し国論の統一を計る勝の主張は受入れられず、軍艦奉行を解任され、至誠をもって奉じた海軍の事業も煙の如く消えて行く。そして、この人あっての勝安房守だった上様の薨去。将軍家茂わずか二十一年の生涯であった。
書誌情報
読み仮名 | カツカイシュウ03チョウシュウセイバツ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 768ページ |
ISBN | 978-4-10-115307-0 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | し-6-3 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 1,210円 |
著者プロフィール
子母沢寛
シモザワ・カン
(1892-1968)北海道石狩郡厚田生れ。明治大学法学部卒業。地方新聞社、木材会社、電気商を経て、読売新聞、後に東京日日新聞の記者となる。新聞記者時代から『新選組始末記』『遊侠奇談』などを次々と発表。1932(昭和7)年に新聞連載した『国定忠治』が評判を呼び、創作に専念。戦中戦後と6年を費やした大作『勝海舟』、昭和30年代に発表した『父子鷹』『おとこ鷹』は幕末ものの枠を越えてピカレスク・ロマンの傑作とも評されている。『遺臣伝』『枯草物語』『厚田日記』など著書多数。
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