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毒と笑いはハーバード以上! 最凶教授陣による白熱講義!

とりあたま大学―世界一ブラックな授業!編―

西原理恵子/著 、佐藤優/著

1,512円(税込)

本の仕様

発売日:2015/05/29

読み仮名 トリアタマダイガクセカイイチブラックナジュギョウヘン
雑誌から生まれた本 週刊新潮から生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 B5判変型
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-301937-4
C-CODE 0079
ジャンル 社会学、ノンフィクション
定価 1,512円
電子書籍 価格 1,210円
電子書籍 配信開始日 2015/11/06

STAP細胞騒動や炎上する朝日新聞、佐村河内に号泣県議といった香ばしい人々、アナ雪、ピケティ、妖怪ウォッチ大ブーム……。13~15年の時事問題をマンガとコラムでメッタ斬り。「元祖ブラック企業は、外務省」(佐藤教授)、「割烹着といえば、私だろうが!」(サイバラ教授)。危険度Fランクのニュース解説、大増量の第四弾!

著者プロフィール

西原理恵子 サイバラ・リエコ

1964年高知県生まれ。マンガ家。武蔵野美術大学卒。1988年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。1997年に『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞、2005年には『上京ものがたり』、『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著書に『この世でいちばん大事な「カネ」の話』『パーマネント野ばら』『スナックさいばら』『ダーリンは72歳』『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』など。

西原理恵子公式サイト*鳥頭の城* (外部リンク)

佐藤優 サトウ・マサル

1960(昭和35)年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995(平成7)年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年5月に背任容疑、同7月に偽計業務妨害容疑で逮捕。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受けた。同年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、文筆家として精力的に執筆を続けている。主な著書に『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『読書の技法』『神学の技法』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『世界史の極意』『君たちが知っておくべきこと』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)など多数。共著も多い。

書評

お互いよく生き残ったなあ

先崎学

 忘れられない写真がある。東京拘置所を車で出る鈴木宗男さんのそばにひとりの男が頭をたれて佇んでいる。男は下を向き、祈りを捧げているかのようにぽつりと立っている。
 今、ネットで検索しても出てこない。忘れられてゆく数多の写真の中のひとつ。しかしその一葉は私の心の中の何かを強くゆさぶった。
 当時、私は頭を下げている男が佐藤優さんということも知らなく、世間の鈴木宗男バッシングに流される、どこにでもいる人間であった。やがて、この写真を見たことから、佐藤さんの『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』を読み、この本を読んだ多くの読者と同じであろう衝撃を受けた。なるほどそういうことだったのか。それから佐藤さんの本をよく読んだ。読むたびにあの一葉の写真を思い出した。私にはすでに確信が生まれていた。写真にウソは写らないということばがある。あの一葉には、本物の修羅場をくぐった人間だけが持つ迫力がたしかにあったのだ。
 その佐藤さんが、西原理恵子とコンビを組んで連載をするということを聞いて、これはすごくおもしろいものになると思った。結果は、この本を手に取る読者、また週刊新潮を愛読される方に私ごときがわざわざ語るまでもないだろう。
 西原理恵子は二十五年来の友人である。本はあまり読んだことがない。私は親しい人間の本はあえて読まないという癖がある。なんだか恥ずかしいのだ。それに向うも私の将棋のことなどまったく知らない。こちらだけ相手の仕事を知るのは不公平である。会えばいつも酒。互いの仕事のはなしは一切しない。彼女は高校中退という学歴を自虐的に、しかも誇りを持ってギャグにするのが好きであるが、この点は私には通用しない。私は中卒なのだ。いつも、「西原はオレよりエリートだもんなあ」とからかっている。
 彼女には様々な欠点がある。多過ぎて一々書かない。だが、その欠点を補って余りある長所が三つある。ひとつは弱者に優しいところ。ふたつ目は物事の本質を掴み取る能力である。そして三つ目は、これは長所というよりは、漫画家という仕事における才能や能力にかかわることなのかもしれないが、本質の部分を、さらに研ぎ澄まして、しかもそれを笑いに変えられるところである。
 彼女の出世作『恨ミシュラン』はその長所がいかんなく発揮された傑作である。神足裕司が書き、西原が描いた。批評と風刺のコラボレーションは、見事にバブルに浮かれる日本や権威をかさにきる老舗の料理屋の「本質」をえぐり出した。神足さんは「西原の漫画ばかり目立って」とボヤいていたというがそれは違う。しっかりとした文章の批評があるからこそ、西原の感性が薄いものにならないのだ。そして逆もまた真なりである。『恨ミシュラン』は、あのふたりでなくしては生れなかった。
 さて『とりあたま大学―世界一ブラックな授業!編―』は、グルメから、世相一般に形を変えたが、真面目な批評と笑いの見事な融合で、笑いながら考えさせられ、考えながら笑わされる。まったく見事としかいいようがない。
 西原理恵子とはじめて会った二十歳前後のころ、彼女は圧倒的にヘンな人間であった。世の中に腹が立っており、仕事で芽が出ず気が立っており、とんがって世界の全部が敵であるかのような眼をしていた。私も将棋界で勝てず似たような境遇であった。そして同じくらいヘンだった。だから仲良くなれた。
 最近彼女に会うと「お互いよく生き残ったなあ」といい合う。私は将棋界で才能ある人間が消えてゆく姿を数限りなく見てきた。彼女の才能もつまらないことでいつ潰れてもおかしくないものだった。しかし今、立派に花が咲き、一枚の写真の背中に説得力を見せることができる人間と、週刊誌の巻末において活躍している。
 今の西原は昔のようなヘンな奴ではない。とんがっているが、とげとげしくはない。それは、彼女が本質を掴む能力を、漫画の中で思う存分に出すことができる立場になったからだ。西原、俺も頑張るから、お前も頑張れよ。

(せんざき・まなぶ 棋士)
波 2015年6月号より

目次

日露首脳会談
マイナンバー
遺伝子検査
女性手帳
スマホ中毒
プーチン離婚
米国の個人情報収集
安愚楽牧場
あまちゃん
富士山ブーム
ブラック企業
3Dプリンター
ワタシの一行
キャロライン・ケネディ
丹下健三生誕100年
藤 圭子
おバカ写真
「サザエさん」ギネス認定
2020東京五輪
任天堂
楽天初優勝
有名人2世の不祥事
土下座ブーム
追悼やなせたかし
米国ティーパーティー
特定秘密保護法案
食材偽装
ビートルズ
ソユーズ宇宙船
中国防空識別圏
2013年私的重大ニュース
2014年の大予言
宝塚100周年
ビットコイン
軍師官兵衛
FRB初女性議長
ぼっち
遠藤聖大
チャップリン映画デビュー100周年
リベンジポルノ
タモリ
ソチ五輪総括
頻発する通り魔
ゴースト騒動
韓国産業スパイ
クリミア問題
調査捕鯨中止命令
将棋電王戦
STAP細胞大騒動
MOOC
女装男子
健康診断新基準
ベトナムvs.中国
マウンティング女子
宇宙庁
移民政策
ヤジ
漱石こころ100年
号泣会見
ブラジルW杯総括
「ろくでなし子」逮捕
中国「期限切れ肉」混入
舛添都知事の訪韓
アナと雪の女王
カジノ法案
昼顔妻増加中
朝日新聞
東海道新幹線50年
スコットランド
倍以上男子
海外渡航自由化50周年
ノーベル賞
熟成肉ブーム
政治資金
エボラ出血熱
尊厳死
京大熊野寮手入れ
追悼・高倉健
後妻業
2014年私的重大ニュース
2015年の大予言
老後破産
羽生結弦
食品異物混入
認知症国家戦略
YouTuber
「ピケティ」ブーム
ふるさと納税
絶食系男子
妖怪ウォッチ

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