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とりあたま炎上―忖度無用のチキンレース!編―

西原理恵子/著 、佐藤優/著

1,650円(税込)

発売日:2018/08/31

  • 書籍
  • 電子書籍あり

ニュースに火を付けろ!
マンガとコラムで時事問題が丸わかり! 忖度どころか火に油を注ぐ、最強コンビのニュース解説!

トランプ大統領就任、金正男暗殺、朴槿恵罷免……世界を激震させたニュースから、大相撲や財務省スキャンダルなどの国内ニュース、さらに、「インスタ映え」大流行、セクハラ告発といったネット発のニュースまで。今日も誰かがどこかで炎上中。

目次
『君の名は。』現象
ボブ・ディラン、ノーベル文学賞受賞
「ブランジェリーナ」離婚へ
「VR」元年
ピコ太郎「PPAP」
トランプ大統領、誕生
高齢ドライバー問題
「校閲」ブーム
2016年私的重大ニュース
2017年の大予言
キューバ、カストロ死去
大学受験
ギャンブル依存症
アダルトサイト無法地帯
トランプ大統領とツイッター
待望の日本出身横綱誕生
「共謀罪」法案
プレミアムフライデー
金正男暗殺
清水富美加「出家」騒動
NASA発表「地球型惑星7つ」
物流危機
朴槿恵「罷免」
「草間彌生」ブーム
官僚の「忖度」
「南方熊楠生誕150周年」
「木嶋佳苗」死刑確定
「山辺節子」逮捕
『応仁の乱』大ヒット
マクロン新大統領
メルカリ騒動
「原則禁煙法案」
出会い系バー
大坂正明容疑者逮捕
ロシアゲート
おとう飯
藤井聡太四段
「松居一代」離婚騒動
劉暁波死去
だんなデスノート
ポスト安倍
パチンコ出玉規制
紗栄子
死後離婚
痴漢冤罪保険
インスタ映え
西郷隆盛没後140年
デジタル遺品
クルド独立
ヒュー・ヘフナー死去
悪質運転
ベーシックインカム
「小池劇場」終焉
「怖い絵」展
「地面師」
ハリウッド「セクハラ告発」ラッシュ
大阪・サンフランシスコ姉妹都市解消
日馬富士引退
2017年私的重大ニュース
2018年の大予言
ヘリコプターペアレント
受動喫煙防止条例
キャッシュレス時代
「口説く自由」
「孤独担当大臣」
「億り人」
「あたしおかあさんだから」
アルマーニ制服騒動
「平昌五輪」
シェアリング・エコノミー
住みたい街ランキング
追悼ホーキング博士
8050問題
FB凋落
自殺幇助
財務省凋落
新生児取り違え事件
TOKIO 山口達也

書誌情報

読み仮名 トリアタマエンジョウソンタクムヨウノチキンレースヘン
装幀 新潮社装幀室/装幀
雑誌から生まれた本 週刊新潮から生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 B5変型
頁数 168ページ
ISBN 978-4-10-301939-8
C-CODE 0079
ジャンル ノンフィクション
定価 1,650円
電子書籍 価格 1,320円
電子書籍 配信開始日 2019/02/01

インタビュー/対談/エッセイ

『とりあたま炎上』採録

西原理恵子佐藤優

ハリウッド「セクハラ告発」ラッシュ
 (「週刊新潮」2017年12月7日号掲載)

(2017年・編集部注)十月初旬からハリウッドが大嵐に見舞われている。プロデューサーとして国際的に著名なハーベイ・ワインスタイン氏が二十年以上にもわたって若い女優や自社の社員らにセクハラをしてきたことを「ニューヨーク・タイムズ」が暴露した。この記事をきっかけに他のメディアでも、同氏のセクハラの詳細な様子が、被害女優が隠し録っていた音源などで明らかにされ、アンジェリーナ・ジョリーなど複数の女優が、被害者として名乗り出る事態になった。それが他の映画関係者に飛び火し、ウディ・アレンやロマン・ポランスキーなどのセクハラも暴露された。
 この事件は、電通の過労死事件、横綱日馬富士の暴行疑惑などと似ている。ハリウッド、体育会系企業、相撲界には、社会一般とは異なる特別のローカルルールが存在した。映画界や芸能界でのセクハラ、体育会系企業での長時間労働や暴言、相撲部屋での鉄拳制裁などは、褒められたことではないが、特別な環境だからあっても仕方ないと何となく受け止められていた。それが通用しなくなったのは、グローバルな資本主義化の過程で、特殊な小宇宙が認められなくなり、フラットなルールが浸透してきたからだ。しかし、完全にフラット化してしまうと、映画なら映画という文化の基盤が崩れてしまう。映画界や芸能界でセクハラが完全に解消されることはないので、今後、ハリウッドではより巧妙な形でセクハラが行われるようになると思う。(文・佐藤優)

【編集部記】  本稿は、8月31日発売の西原理恵子・佐藤優『とりあたま炎上―忖度無用のチキンレース!編―』の採録。同書は、「週刊新潮」2016年10月27日号~2017年5月24日号掲載「週刊鳥頭ニュース」の単行本シリーズ第六弾。セクハラ告発や財務省スキャンダルといった「炎上案件」から、トランプ大統領就任、金正男暗殺といった世界を揺るがせたニュースまで、最強コンビがマンガとコラムで話題のニュースを解説している。

(さいばら・りえこ マンガ家)
(さとう・まさる 作家)
波 2018年9月号より
単行本刊行時掲載

著者プロフィール

西原理恵子

サイバラ・リエコ

1964年高知県生まれ。マンガ家。武蔵野美術大学卒。1988年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。1997年に『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞、2005年には『上京ものがたり』、『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著書に『この世でいちばん大事な「カネ」の話』『パーマネント野ばら』『ダーリンは73歳』『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』『りえさん手帖 ホントにやせた編』など。

西原理恵子公式サイト*鳥頭の城* (外部リンク)

佐藤優

サトウ・マサル

1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『神学の思考―キリスト教とは何か』『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、『それからの帝国』など膨大で、共著も数多い。2020年、その旺盛で広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。

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