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人間の業

百田尚樹/著

880円(税込)

発売日:2022/08/18

  • 新書
  • 電子書籍あり

人は、かくも愚かでマヌケで、愛らしい。コロナ騒動から、媚中の政治家、阿呆な犯人まで。ベストセラー作家が、世を騒がせたニュースを斬る!

世の中、「わかっちゃいるけどやめられない」ことは多いらしい。党利党略に走る政治家、大上段に構えるメディア、死刑囚の人権を擁護する人々、マスク依存症、行き過ぎたオンライン化……頭を捻るようなことが、平然とまかり通っている。でも、人は皆、愚かでマヌケで、だからこそ愛らしい生き物なのかもしれない――。自らの「業」も認めるべストセラー作家が、世を騒がせた様々な事件から「人間の業」の深さを看破する。

目次
まえがき
第一章 世に阿呆の種は尽きまじ
ひったくり犯の言い分/自動車泥棒の年齢/局部の方向性について/掌返しの難易度は/潔いわいせつ男/大食いチャレンジ失敗/パンツに夢中/極端なサバ/違法な釣果/ツケでよろしく/消せない未練/熟睡車掌/クレームがブーメランに/トイレの使用料/監督の力量
第二章 コロナというバカ発見器
ワクチンはゴールではない/オンライン全盛に違和感あり/自粛警察の横暴/ワクチン一辺倒に異議あり/マスク依存症になった私たち/死因のトップはコロナではない/マスク警察の暴走/滑稽なマスク信仰/ロックダウン・ラブストーリー/分身の術、失敗/ワクチンについての私の結論
第三章 図々しいにもほどがある
マンションの穴場/札幌リベンジャーズ/あまりに卑怯な男/運動量が多い体育教師/党利党略私利私欲
第四章 友愛の限界
パチンコとミサイル/韓国につきあう必要なし/七十六回目の終戦の日に/中国が暴力反対という不思議/拉致問題を軽視する国会議員/媚中を憂う/国家の名誉/「猫の日」に怒る
第五章 現実は時に想像力の先を行く
塀の中の懲りない面々/これは事件なのだろうか/酔っていたのは誰なのだ/知らぬが仏/志がファジーだから/なめられている警察/八百四十二は注意の回数/一円のラブレター/素早く動く落とし物/火葬場の財宝/ラクダの美貌/真の「城主」体験とは/タンス預金の金利/自己を抑える工夫/韓流テイスト詐欺師/校閲は大切/SM老人
第六章 正義の味方は厄介だ
窮屈な卒業アルバム/不用心な方がお客様です/特別扱いを求める新聞社/お客様は神様ではない/あさましい夏/相変わらずご都合主義の甲子園/正義の味方の勝手な言い分/無粋すぎる送別/十九分間の人権侵害/犯罪者を喜ばせてどうする/死刑囚にとっての表現の自由とは/シャレのわからない県知事/自衛隊に食糧を/死刑囚に心の安寧は必要なのか/人権とわがままの境目/武蔵野市の軽挙/フライドチキンに不寛容な社会
第七章 この美しき世界
世の中捨てたもんじゃない/松坂大輔を讃える/日清の革新性/長老の知恵/高校生の機転/利他の精神はどこへ/大谷翔平の栄誉/ヒーローの誕生/まるで青春ドラマ/漢字マニアの目/ただ目の前の命を救うため
第八章 納得いかん
軽すぎる罰/新幹線の無人運転/殺人事件の影響/髪型の問題/役人が信用できない/スマホNO/情けない忖度/法治国家の矛盾/歩行者の定義/×をつける覚悟を/人権とは犯罪者を守るものなのか/新人の見識/動きたくない労働者/ザルの網目が大きすぎる
第九章 渡る世間は反面教師ばかり
下半身サギ/見せかけの節約/無断駐輪者へのサービス?/身勝手すぎる働き方改革/身を切らない改革/バカな条例/バイオレンス後期高齢者/たなざらしの善意
あとがきに代えて

書誌情報

読み仮名 ニンゲンノゴウ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610961-4
C-CODE 0230
整理番号 961
ジャンル ノンフィクション
定価 880円
電子書籍 価格 880円
電子書籍 配信開始日 2022/08/18

著者プロフィール

百田尚樹

ヒャクタ・ナオキ

1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(本屋大賞受賞)『モンスター』『大放言』『鋼のメンタル』『夏の騎士』等著書多数。

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