偽善者たちへ
858円(税込)
発売日:2019/11/15
- 新書
- 電子書籍あり
「薄っぺらい正義」を嗤う。定見なきメディア、愚かな政治家、エセ人権派、厄介な隣国……。
彼らはどこまで本気なのだろうか。都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴には見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員……。この国に蔓延する数多の「偽善」をぶった斬り! ベストセラー作家が日々のニュースに潜む「薄っぺらい正義」を笑い飛ばす、言論の銃弾109連射!
書誌情報
読み仮名 | ギゼンシャタチヘ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-610836-5 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 836 |
ジャンル | 政治・社会 |
定価 | 858円 |
電子書籍 価格 | 858円 |
電子書籍 配信開始日 | 2020/05/22 |
担当編集者のひとこと
過激な言動の舞台裏
その言動がたびたび物議を醸す百田さん。時に過激な物言いに発展することもあり、当初は毎回ハラハラしていましたが、しばらくご一緒しているうちに、百田さんが嫌う人や論調にはどこかしら共通点があることに気づきました。
たとえば、綺麗事や理想論ばかり語って、行動が伴わない人。あるいは、安全圏から誰かを批難するくせに、自分では決して球を投げない人。正論を吐きながら、自らの行いだけはなぜか省みない人。一言でいえば、百田さんが最も嫌うのは「偽善者」なのです。それは確かに、百田さん本人から最も遠いものかもしれません。
そして、『大放言』のあとがきにもあるとおり、一度そう思ったら、編集者がどんなに止めても「言わずにおれない」のが百田さん。それがツイッターの140字となれば、過激になりすぎることもしばしば。その法則性(?)を理解してからは、以前よりはまだ、冷静でいられるようになりました(あくまでも“当社比”ですが)。
本書では、日々のニュースに潜む数多の「偽善者たち」をとりあげ、痛快に批判します。もちろん140字と言わず紙幅はたっぷりありますから、読んで面白く、膝を打つ文章ばかり。「過激な百田さん像」を持っている方にこそ、一読をおすすめします。
2019/11/25
著者プロフィール
百田尚樹
ヒャクタ・ナオキ
1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(本屋大賞受賞)『モンスター』『大放言』『鋼のメンタル』『大常識』等著書多数。