新潮文庫2019年12月のフェア

村上春樹 デビュー40年 ペーパーバックフェア
最近、電車に乗ってあたりを見回すと、車中のほとんど全員がかまぼこ板みたいな形の携帯電話を手に持ち、その画面を無表情にじっとにらんでいる。
それが良いとか悪いとか言うわけじゃないけど、そういう「考えてみれば不思議な風景」に、いつの間にか僕らはすっかり慣れてしまった。
そんな中に、文庫本を開いている人を一人でも見つけたとき、なんだかほっとした気持ちになるのは、僕ひとりだけではないと思うんだけど、いかがでしょう?
村上春樹