[保存版大特集]〈とっておきの21世紀版オルセー鑑賞ガイド〉生まれかわるオルセー美術館へ
編集長から
新しい名画の見方はこれです!
国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展」は必見です。滅多に貸し出されない作品も含め、傑作百十五点が押し寄せることになったのは、オルセー美術館の大リニューアル工事のため。しかしこれだけの名画を前にすると、「おー、ゴッホだ」「おー、セザンヌだ」で終わってしまう可能性あり。そこで今月の特集では、「誰が描いたのか」ではなく「この作品はなぜ、このように描かれたのか」を追求します。そうすれば、慣れ親しんだ名画の見方も劇的に変わってくる。十九世紀の人間の価値観や好奇心をあぶりだしてみると、これまで並べて鑑賞されることのなかったゴッホとマネの肖像画が、意外な表情を浮かべて微笑みかけてくるのがわかります(ぜひ、お試しを)。もちろん、リニューアル工事の舞台裏も徹底取材しました。壁の色や照明を変えるとこんなに絵が変わるのかとびっくり。スタッフも一筋縄ではいかない人間的魅力に溢れています。オルセーおそるべし。
芸術新潮編集長 松家仁之
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