[大特集]水木しげる その美の特質
編集長から
鬼才・水木しげる
その美の特質とは?
その美の特質とは?
今月号はさながら「ゲゲゲの芸術新潮」、水木しげるさんの大特集です。貸本マンガ家時代のご苦労は、いまやテレビドラマで広く知られるようになりました。では、肝心の作品についてはどうでしょう? この特集では、水木さんという人もマンガもよく知る評論家の呉智英さんに、水木作品のスゴさを一から教えていただきました。少年誌やアニメーションでは妖怪退治のヒーローとして大活躍の鬼太郎も、本来は異形のアウトサイダーだった。水木さんは歴史の敗者、虐げられた者たちの姿を、誰の物真似でもないタッチで描き出します。その「美の特質」は、深く、鋭く、そしておかしい。名作マンガの貴重原稿をはじめ、若き日の絵本や初公開となる武蔵野美術学校時代のヌードデッサンまで、ヴィジュアル要素満載です。さらなる目玉は、水木しげるさんと梅原猛さんの初対談。妖怪の長老同士のような(失礼!)お二人が、大いに語り、大いに笑ったことでした。
芸術新潮編集長 米谷一志
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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。