ホーム > 雑誌 > 雑誌詳細:芸術新潮 > 雑誌詳細:芸術新潮 2011年5月号

【特集】知られざる超大作の扉が今ひらく! 五百羅漢の絵師 狩野一信〈全100幅一挙掲載!〉

芸術新潮 2011年5月号

(毎月25日発売)

1,466円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2011/04/25

発売日 2011/04/25
JANコード 4910033050513
定価 1,466円(税込)

編集長から

濃密「五百羅漢」でよみがえる狩野一信
 いまや日本美術のなかで図抜けた人気を誇る若冲も、11年前に京都で大展覧会が開かれるまでは、知る人ぞ知る存在だった。今月の特集は、その若冲に画面の濃密度で匹敵する幕末の絵師・狩野一信。芝・増上寺秘蔵の《五百羅漢図》全100幅には、釈迦から仏法の護持を託された「羅漢」という名の強面オヤジ軍団の活躍が、西洋画法を含む盛り沢山なテクニックを駆使し、これでもかと言わんばかりに描き尽くされている。筆遣いに抹香臭さは微塵もなく、仏画というより劇画、いや激画というべきか。そんな一信の力量を知らしめる江戸東京博物館での初の大展覧会は、3月開幕予定が震災の影響で4月29日に延期された。その間、五百羅漢は被災地に飛んで救難活動に尽力したに違いないとは、本特集の解説者・山下裕二氏の言である。
 フェルメールの知られざる側面を推理する福岡伸一氏の論考はクライマックス、内田樹氏の道場兼自宅新築レポートは今号より始動。

芸術新潮編集長 米谷一志

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

芸術新潮とは?

「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。