特集〈生誕100年〉ポロックの見方教えます。
編集長から
ポロックはなぜ世界一
高い抽象画家なのか
高い抽象画家なのか
ポロックの描いた1枚の絵が1億4000万ドルで売買されたのは2006年のこと。これは今に至るも抽象画の歴代最高価格です。そして、東京国立近代美術館で開催中のポロック展には、それを上回る評価額なんと2億5000万ドルの大作が来日中。素人目にはデタラメに線を引きまくっただけの絵がなぜそんなに高いのか? 子供でも描けるんじゃないのか? 今月の特集解説をお読みいただければ、そんな疑問はたちまち氷解。一足先に展覧会をご堪能いただいた朝吹真理子さんのエッセイも、やわらかな筆運びのうちにポロックの核心をうかびあがらせます。すべての現代美術はポロックに発す、そう言っても過言ではないパイオニアの作品がぐっと身近になるはずです。
さらに、美術史家・森洋子さんが報告する新発見のブリューゲル、伝統技法を今に活かす画家・松井冬子インタヴューなど、今月も盛り沢山。石田千さんの新連載「唄めぐりの旅」も始まります。
さらに、美術史家・森洋子さんが報告する新発見のブリューゲル、伝統技法を今に活かす画家・松井冬子インタヴューなど、今月も盛り沢山。石田千さんの新連載「唄めぐりの旅」も始まります。
芸術新潮編集長 米谷一志
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