大特集 まだ村上隆が、お嫌いですか?
編集長から
まだ村上隆が、
お嫌いですか?
お嫌いですか?
村上隆の立体作品が約16億円で落札されたのは4年前、NYのオークションでのことだった。価格だけが芸術をはかる尺度ではないが、世界的評価の高さのたしかな証とはいっていい。その一方、アニメを思わせる作風や日本の美術界への歯に衣きせぬ批判ぶりなどで、村上は多くの“敵”も生んできた。今月の特集タイトルを「まだ村上隆が、お嫌いですか?」とした所以だが、現在カタールの首都ドーハで開催中の大村上隆展を見れば、本気度満点の作品群に心底圧倒されずにはいられない。特に、美術史家・辻惟雄とのコラボによる小誌連載から生まれた総長100メートルもの《五百羅漢図》は、大震災後の世界への、村上からの鎮魂歌であり挑戦状でもある。今回はこの超大作を、超ロング折り込み頁でノーカット完全掲載する。乞御期待!
他にも、川内倫子が撮りおろした丹波のやきものと布、皆川明が語る白洲正子の着物など、見どころ読みどころ満載である。
他にも、川内倫子が撮りおろした丹波のやきものと布、皆川明が語る白洲正子の着物など、見どころ読みどころ満載である。
芸術新潮編集長 米谷一志
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