【大特集】永遠のイスタンブール　東西の美と出会う都

　アジアとヨーロッパ、二つの大陸にまたがる世界唯一の町と称されるイスタンブール。交通の要衝は歴史と文化の要衝でもある。メジャーなのはビザンティン時代のアギア・ソフィア大聖堂とオスマン時代のトプカプ宮殿だろうが、今月はこの二大遺産はもちろん、イスタンブールの文化と芸術の粋を、撮りおろし写真の数々で徹底的にご紹介する。漆喰の下から蘇ったキリスト教のモザイク画から、スルタンのゼネコンを率いて大量の建築をなしたミーマール・シナンの傑作群、歴代の書と細密画の代表作、さらには現代の食やファッションまで、世界に進撃したオスマン軍のごとく、貪欲に取材した成果をお楽しみに。梨木香歩さんの巻頭エッセイと原田マハさんの短篇小説「預言者さまの猫」も、この古都の深部へと導いてくれるだろう。
　小特集は横浜で新作展開催中の奈良美智さんをクローズアップ。町田康さんとの対談、高階秀爾さんによる作品論は必読！