【大特集】よみがえるスーパー禅僧 白隠(はくいん)
編集長から
スーパー禅僧
白隠の逆襲!
白隠の逆襲!
江戸中期の禅僧・白隠(はくいん)は、海の向こうにジョン・レノンという贔屓筋はいたものの、日本での知名度は、一休さん、沢庵和尚に及ばない。だが、宗教史上の重要度なら、この二人より格段に上。なにしろ臨済宗の「中興の祖」と讃えられるほどの人なのだ。そしてさらに、禅の教えを広く人々に伝えるために描きまくった絵が、なんと1万点以上! 数もスゴイが、それぞれのインパクトがまたスゴイ。三白眼が飛び出そうな達磨、筋金入りの“ゆるキャラ”ともいうべき布袋など、強烈な作品のオンパレードである。特集では、まずは白隠画の問答無用のパワーにグラフで存分に驚嘆していただいた上で、その図様や画賛に託された禅の思想を分かりやすく解説。健康志向のかたは、白隠由来のZEN呼吸法も紹介しているので、ぜひ実践あれ。
また今月は、横尾忠則氏にエル・グレコ展を見ていただき、紋切型に収まらない東西宗教画の、時ならぬ饗宴とあいなった。
また今月は、横尾忠則氏にエル・グレコ展を見ていただき、紋切型に収まらない東西宗教画の、時ならぬ饗宴とあいなった。
芸術新潮編集長 米谷一志
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